イギリスは英語の発祥の地であり、今もなお数多くの留学生が憧れる、歴史と文化を併せ持つ国です。また、俗にイギリス英語と言われるクィーンズイングリッシュは、アメリカ英語と異なり濁音が少なく囁くように耳に入る発音が特徴で上品さの象徴とも言われています。
今回は、留学生の憧れの的・イギリス留学の基礎知識をご紹介します。
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幅広い語学教育プログラムとその費用
どの国であってもそうですが、イギリス留学では受け入れ先の学校や受講するコースにより、年間を通して必要な費用は大きく変動します。ここでは代表的な例として、語学学校に通う場合と、カレッジや専門学校で開設される英語コースを受講する場合の2つに分けて解説します。
語学学校に通う場合
選択する語学学校の種類によって、おおよその費用でも190~380万円ほどと大きく幅があります。オックスフォードやケンブリッジにある有名私立語学学校に通う場合は授業料が高くなる傾向がある一方、ロンドンのように語学学校が集中している都市部では、価格競争を勝ち抜いてきた穴場的な格安語学学校もあります。
しかし注意すべきは授業料だけでなく、滞在費を考慮すべきだという点です。地方の有名私立語学学校の場合は学生寮が用意されているところもあり、滞在費を安く抑えることができます。一方、ロンドンなどでフラット(アパート)を借りた場合には、家賃が相当高くなる心配があります。
カレッジや専門学校開設の英語コースに通う場合
この場合のおおよその費用は250万円とされています。もちろん、公立か私立かで金額は変わります。カレッジや専門学校の特徴は、実用的な英語を学ぶコースが豊富な点です。漠然と英語が話せるようになるだけでなく、「ビジネス英語コース」や「ケンブリッジ英検対策コース」など、目的に応じた授業を選ぶことができます。
注意すべきは、公立の専門学校の場合は入学期間が短くコース期間が長いなど、予定の調整に配慮しなければならない点です。
自分の予定やコースに合わせて選ぶ4種類のビザ
イギリス留学の場合は、自分に合ったビザを申請するために、まず滞在期間の長さに注目することをおすすめします。滞在期間を参考に、4種類のビザをご紹介します。
観光学生ビザ
6ヶ月以内の語学留学の際にはこのビザを選ぶことが一般的です。渡航前に申請する必要はなく、入国の際に受け入れ先学校からの入学許可書に基づいて審査されます。このビザではアルバイトができないこと、現地での延長申請ができないことに注意しましょう。
長期観光学生ビザ
前項の観光学生ビザのグレードアップバージョンと言えるものが、この長期観光学生ビザです。このビザでは、語学研修目的に11ヶ月間滞在することが認められます。しかし、観光学生ビザと同じくアルバイトや現地での延長申請はできません。
Tier4ビザ(留学生ビザ)
このビザは、1年以上の長期留学の際に必要なビザです。観光学生ビザや長期観光学生ビザとは異なり、申請にいくつかのハードルが設けられている点に要注意です。ハードルの1つは、英語力の証明です。具体的には、CEFRにおいてB1レベル以上(TOEIC550点、IELTS4.0以上相当)が必要となります。もう1つは、生活費の証明です。提出書類の中に金融機関発行の残高証明を同封しましょう。
申請に一手間かかるビザですが、就学期間にプラスして3ヶ月の滞在が可能であり、条件を満たした場合はアルバイトもできるといったメリットもあります。
ワーキングホリデービザ
このビザは、語学研修目的や就労のための滞在が全面的に許可されている非常に便利なビザです。ただし、有効期限は1年間のみです。またこのビザは便利な反面、18歳以上~31歳未満という年齢制限や、年間1,000人までの発給制限が定められています。人気の高いビザということもあり、申請しても抽選で外れてしまうことも多々あります。
目移りしそうなイギリスの留学都市
イギリスには有名な都市が数多くあります。中でもトップ3を飾るのは、ロンドン・ケンブリッジ・オックスフォードではないでしょうか。
ロンドンは2012年のオリンピック開催以降、クラシカルな街並みにモダンな要素が加わり、より一層流行の最先端を行く都市となっています。また、週末にさまざまなイベントが催されることもこの都市の魅力です。
ケンブリッジやオックスフォードは合計で70前後のカレッジを持つ、伝統的なアカデミックタウンとして有名です。この地に集まる留学生も国際色が豊かで、お互いの学習意識を刺激し合うことができるでしょう。また、カレッジだけでなく、残存する豊かな自然や伝統建築も魅力の1つです。
おわりに
イギリス留学はクィーンズイングリッシュを学ぶことのできる唯一の国であり、多くの留学生の憧れです。きっと良い刺激を受けることができるでしょう。留学を有意義なものとするためにも、明確な目的意識を持ってカリキュラムなどの選定を行いましょう。長期留学でTier4ビザが必要な場合は、取得に向けた事前の英語学習も怠ることはできません。単なる観光で終わらせることのないように、今回ご紹介した基礎知識を整理し、ぜひ参考にしてください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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