近年、多くの日本企業がマーケット拡大や人件費等のコスト削減を図るため、海外進出に関心を寄せています。
それに伴い「英語ができる人材」の需要も年々増加しています。就職活動においても、近い将来、大多数の企業における採用条件として一定の「英語力」が必須となるでしょう。グローバル人材育成のため、既存の社員に英語研修を実施する企業も増えているようです。
現在、国内において知名度の高い英語能力判定テストとしては、TOEFL(トーフル)やTOEIC(トーイック)が挙げられます。しかし、特にこのTOEFLに関しては、TOEICとどのように異なるのかについて、十分に把握していない方も少なくありません。
そこで今回は、TOEFL・TOEICの違いや、TOEFLの試験概要について詳しくご紹介します。
TOEFLとTOEICの違い
TOEFLは1964年、英語を母国語としない人を対象とする英語コミュニケーション能力の測定テストとして、アメリカの教育団体ETSにより開発されました。
TOEFLでは、実生活で必要とされる「読む」「聞く」「話す」「書く」の言語にまつわる4技能すべてを、テストにより総合的に測定します。現在では約180か国で受験され、主にアメリカやカナダの大学・大学院の入学審査において用いられています。
それに対しTOEICは、日本経済団体連合会と通商産業省(現経済産業省)がETSに依頼し、1979年に日本人向けに作られたテストです。3年後の1982年には韓国にも広まり、現在では世界約150か国において実施されています。
TOEFLとは異なり、試験ではリーディングとリスニングのスキルのみが問われます。
TOEFLの試験概要
大学入試や就職活動においても注目されるTOEFLについて、具体的な試験の内容をご説明しましょう。
TOEFLテストにはTOEFL PBT(Paper-based Testing ペーパー版TOEFLテスト)とTOEFL iBT(Internet-based Testingインターネット版TOEFLテスト)があります。ただし、現在日本ではTOEFL iBTのみ、公開試験として年に30~40回実施されています。
所要時間4~4時間半ほどの試験は、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4セクションによる構成です。各セクションともスコアは30点満点であるため、合計120点満点となります。
各受験者は、全セクションをコンピュータ上で受験します。また、TOEICとは異なりメモを取ることが可能です。
TOEFLのレベル
TOEFLとTOEICのレベルを比較したいという質問もよく見受けられます。
しかし上記の通り、それぞれがテストとして異なる性質をもっているため、両者を完全に比較することはできません。ネット上にある各スコアの換算表などは、ある程度の目安として考えると良いでしょう。
TOEFLの出題傾向
TOEFLの問題には、アメリカの大学生が使用する教科書と同レベルの文章が用いられます。
そのためハイスコア獲得には、読み聴きした英語について、ネイティブと同様に素早く正確に理解する力が必要です。
受験対策がとりにくい分、個々人の正確な英語力を測定することができるテストであると言われています。受験に向けては、海外ドラマや洋楽などを活用し、日常生活に可能な限り英語を取り入れていきましょう。
TOEFLの受験目的
TOEFLは英語能力の習熟度を判断する非常に信頼度の高いテストとして、世界的にも幅広く認知されています。
現在、日本におけるTOEFL受験者の大半は、海外の大学や大学院に留学予定の学生です。しかし、今後実用的な英語能力に対する需要が高まるにつれ、国内でも留学目的以外の受験者が増加すると予想されます。
おわりに
TOEFLについて、TOEICとの違いや、試験概要などをご紹介しました。
現代人にとって、英語は徐々に必須スキルとなりつつあります。
世界で広く支持を受けるTOEFLのスコアは、国内のみならず、国外においても効力を発揮します。自身の英語の実力を確かめたいという方は、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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