「留学して語学力をつければ、仕事や進路の面で色々有利になるはず」そう考えて留学を志している方、ちょっと待ってください。単に語学力を身に付けることだけを目標にした留学は、帰国後の就職活動等に必ずしも有利に働くとは限りません。貴重なお金と時間を使う留学の効果は、最大限に引き出したいですよね。では、どうすれば留学中に身に付けた語学を十分に活かせるのでしょうか。今回は、留学後に互角経験を活かせる仕事や進路について、ご紹介します。
語学力だけでは武器にならない
文部科学省の集計によると、2011年度の海外への留学者数は約5万7千人で、近年減少傾向にあるものの、その数は20年前と比べて約2倍になっています。つまり、昔に比べて海外留学は私たちの身近なものであり、その分語学力のある人の割合も増えているのです。留学経験者の誰しもが自分の語学力をアピールポイントにして就職活動を行うため、語学力があるというだけでは、人材としての価値が上がりにくくなっています。したがって、語学力と自分の持っている別なスキルを組み合わせた、自分なりの強みを持っている人ほど就職活動を勝ち抜く術を持っているといえます。
留学経験者の声
JASSO(日本学生支援機構)は留学経験者に対する追跡調査を行っています。
平成23年度の調査の中の、「留学は仕事に役立っているか」という項目を見ると、「非常に役立っている」と「役立っている」が約半分を占めていますが、残りの半分は「どちらともいえない」「あまり役に立っていない」「全く役に立っていない」と答えています。
約半数の人が留学経験を仕事に活かしきれていないのです。留学が役立ったと答えた人とそうでない人の違いは何なのでしょうか。
注目すべきは現地で学位や資格を取得した人たちほど評価が高くなっていることです。つまりそこから、漠然と語学力を身に付けるだけではなく、資格や学位などの目に見える形で別のスキルを得ておくことで、留学での語学経験を進路や仕事に活かせるかどうかが変わってくると言えます。自分の語学力を使って将来何をしたいのかを考えておくことが重要です。
学位か資格か
留学の形態には大きく分けて、私費での語学留学、学校を介しての交換留学、海外大学・大学院への進学、ワーキングホリデーの4つがあります。自分の進路の希望に合わせて、留学の形態を選ぶことが重要です。
学位を取得することを目的とするのであれば、学校を介した交換留学を経て海外大学・大学院への進学というルートが一般的です。
一方でその他のスキルを身に付けることが目的であれば、私費で語学学校に通う傍ら資格の勉強をした方が、自分の勉強したいことを学ぶ時間を多く取ることができます。自分が目指しているのが大学で取得できる学位なのか、それとも別なものなのかを考えた上で、留学の形態を選ぶ必要があります。
ワーキングホリデーはその名の通り、現在日本では「休暇」としての認識が強いため、その間に何らかの資格や技能を身に付けておかない限り、就職活動にはマイナスポイントとなってしまうこともあるため、注意が必要です。
しかし、語学学校に通うことに加えて長時間の就労も認められているため、大変有益な経験を積むことができるのも事実です。
語学経験を活かせる仕事
上記でご紹介したとおり、語学経験を活かすためには進路選びがとても重要になります。しかし、進路を選ぶためには目標とする職業や業界を定める必要があります。外資系の会社に務める、海外の研究機関で働くなど語学経験を活かすことができる仕事は数多くあります。ここでは、国内で語学経験を活かすことができる職業をいくつかご紹介します。
・通訳、翻訳
・貿易会社、商社
・アテンダント
・外資系企業
・英語に関する講師
おわりに
留学での語学経験を仕事や進路に活かせるかどうかは、事前の計画と、留学中に語学力以外のスキルを身につけられたかどうかで決まります。単に語学力を高めることを目的にするのではなく、語学力を使ってどんな仕事をしたいのかを出国前に考えておき、その仕事に必要なスキルを身に付けて帰国することで、留学の効果は十二分に発揮されることでしょう。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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