近年、文系の学部でも数学受験できる大学が増えています。しかし文系の方の多くは数学に対して苦手意識を持っているのではないでしょうか。「分からないところが分からない」「何から勉強を始めるのか」など、数学が苦手すぎて手を付けられない場合もあるかもしれません。
そこで今回は、数学の苦手意識を克服するための勉強法をご紹介します。
文系こそ数学受験
「文系だから数学受験は避けよう」と考えている方は多いと思いますが、文系の方こそ文系数学を受験すべきだという意見もあります。文系数学を受験することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1.暗記量が少ない
社会科目や理系数学と比較した場合、文系数学は暗記量が少ないため暗記に費やす時間を最小限にできます。浮いた時間は英語や国語の勉強にたっぷりまわせるでしょう。
2.基礎問題の出題数が多い
文系数学の試験では、基礎問題が多く出題される傾向があります。基礎問題をしっかり押さえることで他の受験生と差をつけることができるでしょう。
社会科目は暗記量が多い上、点数に大きな差が出づらいと言われる科目です。しかし、数学は理解力が求められ、点数に差が出やすくなってしまいます。
逆に言えば、数学でしっかり点数を取ることができれば他の受験生より1歩リードできるのです。文系こそ数学受験が有利と言えるのではないでしょうか。
【勉強法その1】教科書の基本概念を理解する
数学は、さまざまな公式や考え方がリンクしている科目です。例えば数学における基礎的な範囲である2次関数ができない場合、図形や方程式、指数対数関数、微分積分も理解することができません。逆に、2次関数さえ理解できれば他の範囲も理解しやすくなります。
数学を苦手とする方の中には、概念の理解でつまずき、公式を形だけ覚えようとして失敗する方も多く見られます。まずは教科書の基本概念を理解し、問題を解くために必要な知識を身につけましょう。
【勉強法その2】問題集で知識を定着させる
教科書の基本概念は理解したものの、いざ問題を解こうとするとなかなかうまく解けないということはないでしょうか。それは、覚えたばかりの知識がまだ定着していないためかもしれません。知識を定着させるために、問題集を上手に活用しましょう。
1.問題集1周目
自分のレベルに合った問題集を用意してください。5分考えて分からない問題は、無理に解く必要はありません。解説を熟読した後、また5分間自分で考えて同じ問題を解いてみてください。それでも分からない場合は次の問題に進んでください。分からなかったと落ち込む必要はありません。問題集を進めて数学の全範囲を知ることで、同じ問題でもさまざまな解き方が思いつくようになるでしょう。
2.問題集2周目以降
1周目でできた問題も合わせて最初からやり直します。自力で考え、正解することに意味があります。分からないからと模範解答を丸写ししても意味がありません。
3周目以降は分からなかった問題だけをやり直してください。すべての問題が自力で解けるまで繰り返し行います。
【勉強法その3】典型問題の解法を暗記する
先に述べた通り、文系数学は基礎問題が中心です。問題のパターンが似ているため、解き方も似たものがあります。問題を解く際に解き方の流れを暗記しておきましょう。
もちろん、暗記していなくても知識が定着していれば問題は解けます。しかし解き方の流れが暗記できている場合、ケアレスミスを防ぐことができるのです。どの解き方を用いるべきか考える時間も短縮でき、一石二鳥です。
数学は多くの問題演習をこなすことで解き方の流れを暗記できます。模試や私大、センター試験の過去問に挑戦するのも良いでしょう。
おわりに
文系数学は、基本的概念を理解し、知識の定着により伸びる科目です。「数学はセンス」ではありません。数学は1つの問題にさまざまな解き方がある、自由な科目です。今まで数学を敬遠してきた方も、問題演習をコツコツ続けることで苦手意識がなくなるのではないでしょうか。また、教科書や参考書だけではなく、スタディ・タウンの映像講座も上手に利用し、学習方法にバリエーションを持たせても良いかもしれません。数学という苦手を克服し、他の受験生に差をつけましょう。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

最新記事 by スタディ・タウン学び情報局 編集部 (全て見る)
- オンライン家庭教師 メガスタ(旧メガスタデイ)の口コミ・評判まとめ - 2020年9月28日
- 大学入試に必要なお金の相場 - 2019年4月5日
- <ベネッセ・駿台・河合・代ゼミ>大学受験模試の難易度・特徴まとめ - 2019年1月27日