最近では経済のグローバル化に伴い、海外へ進出する企業が増え、以前よりも海外赴任をする機会は増えています。海外の赴任先では、英語でスピーチをする必要が必ず出てくるでしょう。また、日本で仕事をしていても、英語でコミュニケーションを取る必要のあるシーンが増えてくるのではないでしょうか。今回はビジネスシーンで英語スピーチをする際のポイントについてご紹介します。
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スピーチにはコツがある
英語でスピーチをする以前に、日本語でのスピーチ経験はありますか?日本語であればうまくスピーチをすることはできるでしょうか。
おそらく「スピーチが得意」と自信を持って言える方は少ないでしょう。日本人でスピーチに苦手意識を持つ方が多いことには、学校や企業でトレーニングが十分になされていないという背景があります。
スピーチ能力を鍛えることに積極的ではない日本とは対照的に、欧米では幼いうちからスピーチ能力を伸ばすことに重きを置いています。
アメリカの子供たちは幼稚園から「Show and Tell」を通じて、スピーチの経験を積みます。「Show and Tell」は自分が大切にしているもの(例えば、おもちゃや犬のぬいぐるみなど)について、クラスの皆の前で発表するというものです。「これは何なのか」、「なぜこれを選んだか、なぜ大切なのか」などスピーチを論理的に構成する能力も求められます。このようにして、アメリカでは子どもの頃からスピーチ能力を鍛えているのです。
スピーチのポイント
アメリカの子供たちは、学校での経験を通じてスピーチのコツを学習します。そのため、私たちもスピーチのコツさえ押さえれば、上手にスピーチをすることができるのです。さまざまなコツがありますが、ここではその中でも特に大事な3点をご紹介します。
【ポイント1】構成を考える
「あいさつ→本題→結び」の構成でスピーチを組み立てると良いでしょう。
スピーチの冒頭でのあいさつは、例えば、
Thank you so much for giving me your precious time.
(貴重なお時間をありがとうございます)
Thank you for your kind introduction.
(ご紹介くださり、ありがとうございます)
と言えば良い印象を与えられます。
【ポイント2】言いたいことは何か?
スピーチで聴き手に伝えたいメッセージは何でしょうか。与えられた時間も考慮して、自分の伝えたいメッセージを的確に伝えられるスピーチ原稿を作りましょう。まずテーマを明確にすること、自分の主張(考え)、その理由を述べるなど、内容部分は論理的に構成すると伝わりやすくなります。
【ポイント3】相手が興味を持てる内容か?
話す内容は聴き手が興味を持てる内容を選ぶようにしましょう。スピーチは聴き手に自分を印象づける良い機会です。自分の伝えたいメッセージを上手く届けるために、相手の興味・関心を事前に調べておくことをおすすめします。また、軽いユーモアを入れてみても良いかもしれません。
スピーチ例
以下に海外赴任先の歓迎会でのスピーチ例を示します。
Thank you so much for the warm welcome.
(温かい歓迎をありがとうございます)
A few days ago, I had a phone call from my wife. “Is there anything you want me to send you?” To tell the truth, I was very nervous of working here because this was the first time for me to work overseas. Before my departure, I asked her to send me some Japanese food to relieve my anxiety. But, when I came to our office a week ago, my anxiety was blown away, because of the strong teamwork, the lively office and delicious food. Yet still, I explained to her that I needed some Japanese food. “OK,” she said. But actually it is not for getting rid of my anxiety anymore. It is a present for you, my workmates.
(数日前、妻から電話がありました。「送ってほしいものはある?」実を言うと、私の初めての海外勤務であるため、ここで働くことを心配していました。不安を軽くするために、出発前に妻に日本食を送ってもらうように頼んでいました。しかし、1週間前にオフィスに来て、そんな不安は吹き飛んでしまいました。なぜなら強固なチームワーク、活気のあるオフィス、そしておいしい食事があったからです。しかし、それでもまだ私は妻に、やはり日本食を送ってくれと説明しました。「分かったわ」と彼女は言いました。しかし、それはもはや不安を取り除くためなんかではありません。あなた方へのプレゼントなのです。)
The reason why I came here from Japan is to support the growth of our office. We will expand our office to the second largest one after the US Office. To do that, I need your cooperation.
(私が日本からここへ来た理由は、このオフィスの成長をサポートすることです。私たちはこのオフィスを米国オフィスに次ぐ規模に拡大します。そのためには、皆さんの協力が必要です)
Let us work together to realize the mission “Creating Innovation for Tomorrow.”
(皆一丸となって、ミッション「明日のためのイノベーションを生み出す」を実現しましょう)
おわりに
英語でのスピーチのコツをご紹介しました。会話と異なり、スピーチは事前に準備をすることができるため、スピーチをする際はあらかじめ内容を考えておきましょう。
また、スピーチの際はボディランゲージも重要です。スピーチ力を高める教材やスタディ・タウンEnglishのスピーキング対策講座を利用し、効果的なスピーチを作り上げてください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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