中学受験を控えているにもかかわらず、子どもが勉強をしないと悩むご家庭も多いのではないでしょうか。中学受験は2~3年の長丁場です。中学生や高校生はまだしも、小学生が自分の将来を見据えて、勉強を継続することは容易ではありません。
中学受験成功の鍵となるのが親の役割です。親は子どもをリードし、学習の方向性を示す必要があります。今回は、中学受験で親が果たすべき役割についてご紹介します。
やる気を引き出す
親の1番大事な役割は、子どものやる気を引き出すことです。親が一方的に勉強をするように言っても、本人にやる気がない場合、高い学習効果を期待することはできません。それでは、本人のやる気を引き出すためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
まずは短いサイクル、例えば1週間の計画を立てて実行し、達成感を得られるようにしましょう。週単位での計画を確実に達成できるようになったら、さらに1カ月、2カ月、3カ月と期間を延ばしていきますスケジュールを決める際は親が一方的に計画を決めてしまうのではなく、子どもと話し合いながら無理のない計画を立てましょう。
また、子どもがきちんと勉強をした場合は、褒めてあげることも大切です。勉強をしなかった際も頭ごなしに叱ってしまわないように注意します。頭ごなしに叱った場合、子どもは「勉強=嫌なもの」というイメージを持ち、勉強へのモチベーションが下がってしまいます。
そのため、子どもが勉強をしなかった場合は、短時間でも構わないのでその場で勉強させると良いでしょう。たとえ短時間でも毎日勉強を続けることにより、勉強の習慣を身に付けることができます。
学習量のコントロール
親のもう1つの役割は進学方針を決めることです。将来の目標は医学部進学でしょうか?それとも有名私立大学進学でしょうか?進学方針により中学受験の志望校が変わってきます。志望校が変われば受験対策にも違いが出てきます。
進学塾の問題は難関校に合わせて難しく作られています。難関校を目指すのでなければ、基本問題を解くだけで十分です。難しい問題はただでさえ子どもに負担がかかるため、難しい問題に費やす時間を他の教科や苦手科目の対策に回し、学習量をコントロールしましょう。
生活面と精神面のケア
テストの結果は子どもの精神状態によって大きく変動します。本番の試験の際、緊張で普段の実力が出せないということもありえます。試験本番を万全の状態で臨むためには、親が子どもの生活面と精神面のケアをする必要があります。
まず、子どもが睡眠時間をきちんと取っているか確認してください。宿題が終わらないからといって、無理に睡眠時間を削ることはおすすめしません。成長期の子どもにとって、十分な睡眠時間の確保は不可欠です。
また、受験勉強は子どもにとって、かなりのストレスになっています。同年代の子ども達が遊んでいるのを尻目に、子どもは塾に行って夜遅くまで勉強しているのです。時には子どもの努力を褒めてあげてください。
ストレスを和らげるためには、子どもの塾の話などに積極的に耳を傾けると良いでしょう。話を聞くことは、親子間のコミュニケーション促進にも効果があります。
母親と父親の役割分担の重要性
中学受験を控える家庭では、一般的に母親が主導権を握っているようです。子どもをできるだけ良い学校に通わせたいという思いをどの母親も持っているからでしょう。しかし子どもと過ごす時間の多い母親は、子どもと同じくらいのストレスを感じています。母親が強いストレスを感じている場合、子どもの勉強にもマイナスの影響が及ぶことがあります。したがって、母親が勉強の面倒を見ている家庭では父親が家族イベントやお稽古事を担当するなどして、母親にかかる負荷を減らしましょう。
おわりに
今回は中学受験における両親の役割についてご紹介しました。中学受験の合否は親の子どもへの接し方が左右します。自分の価値観を押し付けるのではなく、子どもを支えてあげるサポート役としての役割が親には求められているのです。その役割をしっかり果たすためにも勉強面のフォローは、分かりやすい映像授業で勉強ができるスタディ・タウンを利用するなど、学習環境のサポートもしっかり行ってください。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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