英語能力検定として、日本ではTOEICが広く有名です。就職活動においても有用性が高く、求人情報に「TOEIC○○点以上」といった条件を設ける企業も増加しています。
さらに近年、ビジネス英語の習得に関して、「日商ビジネス英語検定」、そして「BULATS」と呼ばれる2種類の検定も徐々に知名度を高めています。
これら上記の二つの検定は、TOEICとどのように異なるのでしょうか。
今回は、「日商ビジネス英語検定」と「BULATS」について、検定ごとの特徴などをご紹介します。
TOEICでは測れない能力?
一口に「ビジネス英語」と言っても、企業に求められる能力の具体的な内容は多岐にわたります。
例えば、現地で直接商談に携わるような海外営業職においては、英語の会話力が必須となります。一方、日本国内で英文資料作成を行う部門等では、高いライティングのスキルが求められることでしょう。
TOEICは英語検定として高い知名度があるものの、問われるスキルはリーディングとリスニングに限られています。そのため、スピーキングやライティングといった、TOEICではカバーされていない能力を測る上で、他の検定の必要性も高まっているのです。
BULATS、そしてビジネス英語検定
【1】BULATS
TOEICが「読む力」と「聴く力」のみを測る検定であるのに対し、BULATSの試験では、さらにライティングとスピーキングのスキルも問われます。
つまり、ビジネスの実務において必要とされる「聴く、話す、読む、書く」という4つの能力を、1つの資格で網羅していることがBULATSの特徴です。人材の臨機応変な英語力を示す指標として、採用活動等でも注目され始めています。
また、TOEICは各スコアに2年間の有効期限が設けられていますが、BULATSの資格は一度取得すると、以降永久的に保持することができます。
受検方法に関してはオンラインとペーパー式を、受検者の都合に合わせて選択することが可能です。幅広い言語技能を示す永久資格となるため、難易度は通常の検定より高いものであると言えます。まずは他の検定を受けながら少しずつスキルを向上し、総合的な試験としてBULATSに臨む方も多いようです。
【2】日商ビジネス英語検定
日商ビジネス英語検定は、ビジネス英語の総合力を測る上述のBULATSとは異なり、「相手に対し、英文で自分の意図を正確に伝える」ための「ライティング力」に特化した検定です。そのため、海外企業とのメールを介した商談や英文契約書等の作成業務に携わる方にとって有益な資格であるといえます。
日商ビジネス英語検定の難易度は、受検する級によって異なります。
2・3級は比較的易しく、メール文の構成や英文の書き方など、基礎的な実務に必要とされるスキルが問われます。貿易会社や外資系企業等の需要が高く、取得していれば就職や転職の際に有利に働くでしょう。
一方、1級を取得するためには、一から契約書等を作成する発展的なスキルが必須となります。自身の現状の能力に合わせ、受検する級を選択しましょう。
おわりに
近年注目度が上昇しているBULATS、そして日商ビジネス英語検定の概要についてご紹介しました。
業種や職種によって求められる能力はさまざまです。そのため、まずはどの場面でどのような英語力が必要なのか、また実際に受検をしようとしている試験は自分自身の目指している業種や職種に該当しているものなのかを調べましょう。
資格対策を提供する教室の他、最近ではe-ラーニングを利用し、効果的に自宅学習を進める方も増加しました。目指すべき資格を定めたら、各資格について最適な学習方法を探してみてください。今回の記事もご参考に、自分自身に適した検定にチャレンジしていきましょう。
英会話でキャリアアップしたいあなたへ
▼ビジネス英会話もスラスラでてくる!
https://english.studytown.jp/lp/pc/superspeaking/
TOEICで伸び悩んでいるあなたへ
▼リスニング満点続出のヒミツ!
https://www.studytown.jp/english/

スタディ・タウン学び情報局 編集部

最新記事 by スタディ・タウン学び情報局 編集部 (全て見る)
- オンライン家庭教師 メガスタ(旧メガスタデイ)の口コミ・評判まとめ - 2020年9月28日
- 大学入試に必要なお金の相場 - 2019年4月5日
- <ベネッセ・駿台・河合・代ゼミ>大学受験模試の難易度・特徴まとめ - 2019年1月27日