異文化を理解するために設けられたワーキングホリデー制度。海外で生活しながら、自分の関心や興味を広げることのできる制度ですが、その中身について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は、ワーキングホリデーの制度についてご紹介します。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは、ワーキングホリデービザの制度を利用し、期間限定で海外生活を体験できる制度のことです。ワーキングホリデー制度とは、「2国・地域間の取り決めなどに基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付属的な就労を認める制度」のことです。
日本がワーキングホリデー協定を結んでいる国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、フランス、韓国、ドイツ、アイルランド、ノルウェー、台湾、香港の12カ国です。このうち、12カ国目の締結国がノルウェーです。日本とノルウェーとの間に協定が結ばれたのは2013年のことでした。
ワーキングホリデーの1番の魅力は異国の文化に触れながら、就労や就学ができることです。日本以外の国で学び、働くという経験を通して、グローバルなものの見方が培われ、自主性や創造性を高めることにもつながります。
国別制限年齢一覧
ビザの取得には制限年齢があります。ビザの有効期間は最長で1年間、国によっては2年間です。国ごとの制限年齢は以下の通りです。
オーストラリア:18歳から30歳
ニュージーランド:18歳から30歳
カナダ:18歳から30歳
イギリス:18歳から30歳
フランス:18歳から30歳
韓国:18歳から30歳
ドイツ:18歳から30歳
アイルランド:18歳から25歳
ノルウェー:18歳から30歳
デンマーク:18歳から30歳
台湾:18歳から30歳
香港:18歳から30歳
ほとんどの国が18歳から30歳までとなっていますが、アイルランドに限り、18歳から25歳までと少し期間が短くなっているため注意が必要です。
ビザの取得条件は変更される可能性があります。ワーキングホリデーのビザを取得する際は、最新の情報を確認しましょう。また、国によっては扶養する子供がいても同伴不可という国もあるため、気を付ける必要があります。
国別制限期間一覧(就労/就学)
ワーキングホリデーについて就労及び就学期間に制限を設けている国もあります。国ごとの制限期間は以下の通りです。
オーストラリア: 4カ月まで/4カ月まで
ニュージーランド:3カ月まで/6カ月まで
カナダ:無制限/6カ月まで
イギリス:無制限/無制限
フランス:無制限/無制限
韓国:無制限/無制限
ドイツ/無制限/無制限
アイルランド:無制限/無制限
ノルウェー:6カ月まで/3カ月
デンマーク:6カ月/6カ月まで
台湾:無制限/3カ月まで
香港:無制限/6カ月まで
大まかな期間は一覧どおりですが、細かい条件が付いている国もあるため注意が必要です。
オーストラリアは、同一雇用主のもとでは6カ月まで、ニュージーランドは同一雇用主のもとでは12カ月までの就労が可能です。イギリスでは、フルタイム時は就労期間が滞在期間の半分となり、就学期間が6カ月となります。アイルランドは1週間に39時間まで、デンマーク、台湾、香港では同一雇用主のもとでの就労期間は3カ月までという制限がついています。
おわりに
海外で「働く」「学ぶ」「旅する」を1度に体験できるワーキングホリデーですが、年齢や期間に制限があります。目的の国が決まったらしっかりと下調べをして、計画を立てましょう。海外での生活に備えることはもちろん、事前の学習でリスニング力・スピーキング力を高めることも重要です。スタディ・タウンEnglishのようなオンライン学習サービスを利用すれば、現地でも学習が続けられます。
ワーキングホリデーは若いうちにしか体験することができません。この制度を利用して海外で働いたり勉強したりすることは、将来の貴重な経験となります。少しでも興味のある方は、検討してみてはいかがでしょうか。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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