大学入学を機に、一人暮らしをする子供を送り出すご家庭も多いでしょう。子供の新生活への第一歩に、期待や喜びを抱くことと思います。
しかし、そのような期待や喜びとともに、安全面の心配はもちろん、金銭面の不安もあるのではないでしょうか。
そこで、今回は大学生の一人暮らしの家賃と、一人暮らしを始める際に必要なお金についてまとめました。
大学生向け物件の家賃相場は?
首都圏を例に挙げると、大学生向けの物件における家賃の相場は管理費込で6万円未満です。この価格をボーダーラインと考えて物件を探すと良いでしょう。
しかし、大学生かどうかを考慮せずに家賃の相場を考える場合、一般的には手取り収入の3割以下が適切であると言われています。家賃を6万円として逆算すると、奨学金やバイト代、両親からの仕送り金を合わせて18万円以上の手取り収入が必要になります。もし奨学金・バイト代・仕送り金を合わせて15万円程であれば、家賃は4.5万円が適切と言えます。地域によって家賃の相場は大きく異なるため、あくまで一例と考えると良いでしょう。
一人暮らしを始めるための必要経費は?
一人暮らしには意外とお金がかかるものです。賃貸契約時の仲介手数料や敷金礼金はもちろん、家具や家電もそろえなければなりません。
そこで、一人暮らしを始めるにあたってそろえておきたい家電をまとめました。
・冷蔵庫…150リットル程度の容量のものがおすすめです。冷凍・野菜室が付いているものを選びましょう。価格相場は3万円~5万円です。
・電子レンジ…レンジ機能に加え、トースターやオーブン機能まで付いているものは重宝します。価格相場は1万円~2万円です。
・炊飯器…一人暮らしであれば3号炊きのもので十分です。価格相場は1万円~2万円です。
・洗濯機…洗濯容量5kg以上のものであれば、布団のシーツやカーテンなどの大きなものも洗えるためおすすめです。価格相場は2万5,000円~3万円程度です。
・掃除機…収納することも考えて、小回りのきく小型のものを選びましょう。価格相場は5,000円~1万5,000円です。
・パソコン…現在はパソコンでレポートや論文を制作するのが主流のため、パソコンは必須と言えるでしょう。ノート型のもので十分です。価格相場は10万円~15万円です。
・テレビ…日々の情報収集はもちろん、ストレス発散のためにも必要です。大きさは好みによるところが大きいものの、一人暮らし用であれば20インチ程度あれば十分ではないでしょうか。価格相場は20インチ前後で2万円~2万5,000円です。
必要な家電だけでも20万円程度かかりますが、新生活を始める場合は、もちろん家電だけではなく家具や寝具、カーテン、生活雑貨も必要です。仲介手数料や敷金礼金などの諸経費と合わせると50万円程かかることもあります。もちろん家電の機能に妥協したり、最初に揃える家電を絞ったりする場合はこの限りではありません。もらえるものはもらう、リサイクルショップで安く手に入るものを購入するといった工夫次第でさらに費用を抑えることができるでしょう。
費用を抑えたい場合は学生会館や学生寮
子供に一人暮らしをさせるのがどうしても不安だと考えている方は、大学の学生会館や学生寮を探すことを視野に入れましょう。学生会館や学生寮には、一般の賃貸物件における仲介手数料や敷金礼金が無料という、金銭的に大きなメリットがあります。また、家賃に3食分の食費や水道光熱費が含まれていることもあり、さらには居室に必要最低限の家具や家電が備え付けられている場合もあります。一人暮らしを始める際の費用を大きく抑えることができるでしょう。
また、多くの学生会館や学生寮には管理人や寮母が常駐、または巡回しています。女子学生限定の物件もあるため、親はもちろん、初めての一人暮らしに不安を感じる学生にとっても大変魅力的と言えるでしょう。
おわりに
大学生向けの物件の家賃相場は6万円程、そして初めて一人暮らしを始める際にかかる費用は50万円程とかなりの金額です。しかし、物件の選択、そして家具家電の選択によっては数十万円程費用を抑えることもできます。今後の授業料支払いや仕送り金のことも加味し、家賃や必要経費にどの程度出費できるかを考えましょう。

山本清香

最新記事 by 山本清香 (全て見る)
- 【大学受験】夏休みで50点伸ばす!勉強スケジュールを立てる3つのコツ - 2018年7月10日
- 志望校はどうやっていつまでに決める?大学受験の志望校の決め方と決定時期 - 2018年6月13日
- 【高1・2生】現役合格に必要な2つのこと - 2015年12月29日