留学するにあたり、海外保険への加入は必要不可欠です。
クレジットカードの中には、海外旅行保険が自動的に付帯しているものもあります。ただし、渡航先やビザの種類によっては、このクレジットカード付帯保険が認められないこともあるため、注意が必要です。
また、クレジットカード付帯の保険で留学許可が下りた場合でも、別途留学生保険に加入した方が良いケースもあります。そこで今回は、海外留学の際、クレジットカード付帯以外の留学生保険に加入するべき理由について、ご紹介します。
コンテンツ
クレジットカード保険とは
多くのクレジットカードには、海外に行った際の病気・怪我に関する医療費や、盗難などの損害をカバーする保険がついています。無料で利用でき、短期間の渡航であれば、わざわざ旅行保険に加入する必要もなくなるため、非常に便利です。
クレジットカード保険の落とし穴
上記の通り、利便性の高いクレジットカード保険ですが、長期滞在を予定する留学者が利用しようとする場合、見落としがちとなる落とし穴があります。
【1】有効期限が短い
クレジットカード保険の有効期限は、多くの場合3か月以内に設定されています。
そのため、短期留学ならばカバーすることができますが、長期留学となると、当然滞在中に保険が適用されなくなります。
【2】補償額が少ない
クレジットカード保険は、補償額も少額です。
広く知られている通り、海外における医療費は大変高額です。例として、アメリカや欧州で盲腸の手術を受けた場合、医療費総額は200~300万円にも上ります。クレジットカード保険における疾病補償限度額の平均は200万円であると言われているため、カードの種類によっては保障しきれない場合もあるのです。
【3】歯科医療をカバーしていない
クレジットカード保険では、多くの場合、歯科医療費が補償されません。
特に歯に問題を抱え、渡航先で治療を受ける予定のある方は、別途留学生保険にも加入しておくことが必須となるでしょう。もちろん、転倒による歯の欠損や親しらずの処置についても、歯科治療費を補償する保険に加入していない場合は、実費での支払いとなります。
【4】飛行機の遅延に対応していない
飛行機の遅延に対する補償(ホテルの確保など)についても、ほとんどのクレジットカード保険に関しては、別途申し込みが必要となります。
保険を組み合わせる
ここまで、クレジットカード保険の限界を述べてきました。上記のデメリットを見る限り、あくまでもクレジットカード保険は、留学生保険の補償内容をより充実させるものとして捉えるべきであると言えます。
また、万が一渡航先で死亡してしまった際、たとえ複数枚クレジットカードを持っていたとしても、受け取ることができる金額はそれぞれの保険の合算にはなりません。
具体的に説明すると、死亡補償額が2000万円の保険Aと、1000万円の保険Bに同時加入している被保険者が死亡した場合、限度額として最高2000万円までしか支払われないのです。
一方、別途留学生保険にも加入している場合、その保険の補償金額と、所有するクレジットカード保険の内、最高額にあたる補償金額が合算されて支払われます。
自身のため、また国内に残る大切な方のためにも、留学の際にはクレジットカード保険と組み合わせ、長期滞在向けの保険にも加入することをおすすめします。
おわりに
海外へ留学する際、クレジットカード保険以外に留学生保険が必要となる理由についてご紹介しました。予算などの都合を重視し、万が一の備えをおろそかにしておくと、大変な後悔につながりかねません。
留学を控えている方は、所持しているクレジットカードに付帯している保険と、留学生保険が補償する項目について検討し、最適なプランを立ててください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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