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はじめに
大学受験の日本史において、近現代は頻出する分野の1つです。古代から勉強していくと、近現代で力尽きてしまう方もいると思います。しかし近現代の問題は細かい知識まで問われることが多いため、十分な対策を立てておきましょう。今回は、大学受験に頻出する近現代史のまとめをご紹介します。明治時代(1868年~1912年)のまとめ
【国内の動き】
明治維新により誕生した新政府は、中央集権を実施しました。新政府は権力を「司法」「立法」「行政」の三権に分立しました。そして、1871年大久保利通により廃藩置県が実施されます。
富国強兵や文明開化により、日本は急激に近代国家に成長していきます。一方、士族の力が弱まることに反対した西郷隆盛は西南戦争を引き起こしますが、新政府によって制圧されてしまいす。
明治六年政変によって、西郷隆盛、板垣退助、大隈重信など、当時の政府首脳である参謀の半数と、約600人の軍人と官僚が辞職しました。その後、板垣退助らによる自由民権運動が高まり、新政府による言論弾圧が起こります。言論弾圧が続く中、大日本帝国憲法や国会が開設し、伊藤博文が初代内閣総理大臣に任命されました。
【外国に対する動き】
1984年から1985年にかけて、朝鮮の支配権をめぐり日清戦争が勃発します。清に勝利した日本は「下関条約」を結び、朝鮮の独立や賠償金の支払いを認めさせました。
また1904年から1905年には日露戦争が起こりました。最初は有利であった日本ですが、資金難により戦争を続けることが困難になります。しかし、日本とアメリカの間で「ポーツマス条約」が結ばれ、日露戦争は終戦となります。ポーツマス条約では、樺太の北緯50℃以南を日本に譲渡することや、旅順・大連の租借権を日本に渡すことなどの条約が決められていました。
大正時代(1912年~1926年)のまとめ
【国内の動き】
大正時代は、社会主義運動や普選運動などの社会運動が活発となりました。このような、政治・社会・文化の各方面における民主主義の発展や自由主義的な運動、風潮を総称して「大正デモクラシー」と呼びます。
また、政治体制は護憲運動により明治以来の藩閥政治が衰退し、犬養毅らが指導層となり政党勢力が進出しました。
1923年に関東大震災が発生し、東京は大きな被害を受けました。震災復興のため、東京では大規模な都市計画が実施されます。
【外国に対する動き】
1914年に、第一次世界大戦が勃発すると、日本も日英同盟を理由にドイツに宣戦します。世界が中国にまで手が回らない隙に、日本は中国に対し「二十一か条の要求」を出し、満州の利権を認めさせました。
第一次世界大戦の戦後処理のために開かれた国際会議「パリ講和会議」によって、第一次世界大戦が終結しました。国際連盟の設立が定められ、日本は常任理事国になります。しかし、ロシアとアメリカが参加しなかったため、国際連盟はほとんど機能しませんでした。
昭和時代(1926年~1990年)のまとめ
【戦前・戦中】
1929年にアメリカで起きた世界恐慌の影響により日本でも昭和恐慌が起き、日本経済は危機的状況となりました。
1931年に関東軍は独自に満州事変を起こします。満州の返還をめぐり、日本は国際連盟を脱退し国際社会から孤立していきます。
1939年に第二次世界大戦が勃発し「日独伊同盟」が締結されます。また、真珠湾攻撃により太平洋戦争も開始されました。しかし戦況は悪く、アメリカ軍の硫黄島と沖縄への上陸に続き、長崎と広島に原爆が投下されました。最終的に日本は「ポツダム宣言」を受け入れ、降伏文書に調印し、終戦を迎えます。
【戦後】
マッカーサー率いるGHQにより憲法改正が行われ、「日本国憲法」が公布されました。また、財閥解体や農地改革が実施され、経済の民主化が進みます。
朝鮮戦争後、日本とアメリカの間で安全保障条約が締結され、日本は国際連合に加盟します。その後、高度経済成長を遂げますが、それと同時に公害問題や貿易摩擦などの問題も発生しました。
おわりに
日本史の近現代史は、大学受験に頻出します。そのため、近現代史にも重点を置いて学習する必要があります。日本史は全体の流れを掴むことが大切です。スタディ・タウンの映像教材も活用し、国内の政治を始め外交や経済、文化など、さまざまな分野にも目を向けるよう心掛けましょう。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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