センター試験の日本史Bにおいて、近現代史は頻出分野の1つです。特に近現代史の問題は細かい知識まで問われることが多く、十分な対策を立てておく必要があります。しかし「近現代史は苦手」と感じている受験生も多くいるのではないでしょうか。そこで今回は日本史Bの近現代史を効率よく勉強する方法をご紹介します。
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受験生は近現代史の対策が不十分
近現代史はセンター試験だけではなく、私立大学入試でも頻出分野です。しかし近代史に対して苦手意識を持つ受験生は少なくありません。なぜ苦手意識を持ってしまうのでしょうか。
日本史の受験勉強に励む受験生の多くは古代から現代へと勉強していきます。したがって、膨大な知識を整理しながら覚える途中で近現代史の勉強の時間が無くなってしまうことがあります。
また学校の授業における近現代史の扱い方も原因の1つです。学校にもよりますが多くの場合、近現代史は扱わなかったり、高校3年生の秋以降に扱ったりします。そのため近現代史に対してなじみが薄かったり、駆け足で授業が進んで十分に理解できなかったりしてしまうのです。
近現代史の勉強法
日本史を勉強する際、古代から順に勉強している方が多いと思います。たしかに日本史では時代に沿って歴史の流れを理解することが大切です。しかし近現代史の勉強に十分に時間を取るため、古代~幕末の内容と並行して近現代史を勉強することをおすすめします。
「並行して勉強すると内容が混同するのでは?」と心配する必要はありません。近現代史は明治維新以前と比較して明らかに異質の内容のため、並行して取り組んでも混同することはないでしょう。
以下で近現代史の勉強法の手順を説明します。
【ステップ1】近現代史全体の流れをつかむ
教科書や参考書を用いて全体の流れを把握しましょう。ここでは細かい用語などは気にしなくて良いでしょう。大まかな歴史の流れを確認する程度で十分です。
【ステップ2】年表を作る
この作業が近現代史の勉強法の中で最も重要です。近現代史では首相や党首などが目まぐるしく変わっていくため、整理をして覚える必要があります。教科書や参考書を参考にして年表を作ってください。年表を作ることにより、ビジュアルで歴史の流れを理解することができます。また年表を作る際は十分に余白を取るように心掛けましょう。
【ステップ3】内閣ごとに内容を整理
「ステップ2」で作成した年表をさらに詳しく、内閣ごとに確認してみましょう。どの内閣の時代に、どのような事件が、どのような理由で起こったのか、因果関係に注意して整理します。整理した内容は「ステップ2」で作った年表の空白に書き込むと良いでしょう。
【ステップ4】用語や背景を覚える
書き込み式の参考書や問題集を用いて用語と歴史の背景を覚えてください。一問一答を用いて確認することも効果的です。
【ステップ5】過去問で慣れる
過去問に取り組み、実践力を養いましょう。センター試験の日本史Bでは時代ごとに大問が構成されています。近現代を扱った大問に繰り返し取り組むことにより、出題傾向に慣れることができます。
分野ごとの通史を確認
前述の勉強法を実践することにより、近現代史の理解はぐっと深まります。しかしセンター試験で高得点を狙うためにはもう1歩、踏み込んだ勉強をしましょう。外交史・文化史だけでなく、近現代史特有の分野、沖縄史・北海道史・女性史などについても通史を確認しておいてください。
近年のセンター試験の日本史Bの傾向として近現代の特定の人物に注目した「人物史」が出題されます。さまざまな分野を総合した問題になる可能性もあるため、通史の確認が必要です。
おわりに
多くの受験生が苦手意識を持っている近現代史。近現代史を得意科目にすることができれば、他の受験生よりリードすることができます。ぜひあなたも年表を作って近現代史の流れをつかみ、近現代史を得意分野にしてください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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