センター試験が終了した後は受験者数や平均点などの結果が発表されます。センター試験に関連してよく話題になるのが、「不正行為」についてです。ただし、不正とは言ってもカンニングといった故意なものだけではなく、不注意や勘違いから起きてしまうものもあります。不正行為を働いたとみなされないようにするためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
この記事では、センター試験における不正行為や、不正行為とみなされてしまうことのある紛らわしい行為についてご紹介します。
センター試験での不正行為にはどのようなものがある?
センター試験では、受験上の注意として不正行為について言及しています。センター試験における主な不正行為としては、次のようなものがあります。しっかりと確認し、絶対に不正行為を働かないよう注意する必要があるでしょう。
・カンニングや、カンニングの手助けとなる行為
・配布された問題冊子を試験終了前に持ち出す行為
・試験監督が指示をする前に問題冊子を開いたり、解答を始めたりする行為
・試験時間中に、携帯電話やスマートフォン、電子辞書、電卓などの電子機器類、または定規、コンパスなどの補助具を使用する行為
・試験監督の指示後も鉛筆や消しゴムを持っていたり、解答を続けたりする行為
不正とみなされることがある紛らわしい行為とは?
不正を働く気がなくとも、場合によっては不正とみなされてしまう場合があります。そこで、不正とみなされてしまいがちな紛らわしい行為をまとめました。センター試験を受ける際にはよく確認して試験に臨みましょう。
・試験中、携帯電話やスマートフォンなどをカバンにしまわず身に付ける、または手に持つ行為
・試験中、携帯電話やスマートフォン、時計などの着信音やアラームを鳴らす(鳴らしたままにする)行為
・試験監督の指示に従わずに試験用のICプレーヤーを操作する行為
・試験用のICプレーヤーやイヤホンなどを持ち帰る行為
・他の受験者に対して迷惑となる行為
・試験監督の指示に従わないこと
他にも、例えば貧乏ゆすりや大声を出す行為なども試験妨害にあたるとされ、不正行為とみなされる場合があります。不注意からついしてしまいそうな行動です。試験監督から注意を受けた際には直ちに改めましょう。
不正を働いた場合はどうなってしまうのか
不正行為が認められた場合、その場で受験の中止と退室を命じられます。さらに、以降の試験は受けられなくなってしまいます。また、すべての教科・科目の成績が無効とされます。このように、本人の意思がどうであろうと、前項で挙げた行為が認められた場合は重い処分が下されてしまうのです。
実際に、2013年のセンター試験において受験生が試験時間中に一時退出し、問題冊子を外部の人間に渡すという不正行為が起こりました。不正を働いた受験生は試験失格となっています。
その他の注意事項
センター試験では、所持品についても細かな規定があります。
例えば、解答に使用できる文具は黒鉛筆(H、F、HB)とプラスチック製の消しゴムのみと決められています。
また、机の上に置けるのは、電動式やナイフを除いた小型の鉛筆削り、小型で秒針音のしない時計、メガネ、ハンカチ、箱入りでないティッシュペーパー、目薬に限定されます。
携帯電話やスマートフォンはカバンにしまっていないと不正扱いされてしまうこともあります。試験室に入る前に必ず電源を切り、カバンにしまいましょう。
また、服装にも注意が必要です。アルファベットや地図などがプリントされている服の着用は不可となっています。もし着用していた場合、脱ぐように求められることがあります。
おわりに
自分の行為が不正とみなされた場合、それまでの努力がすべて無駄になってしまいます。場合によっては、試験を妨害したとして偽計業務妨害などの罪に問われることもあります。
試験会場で疑問や困ったことがある場合、勝手な行動をとるのではなく、試験監督に相談して指示を仰ぐようにするのが無難な判断です。
勉強ももちろん大切ですが、その努力を無駄にしてしまわないよう、どのようなことに注意しなければならないかをしっかりと把握しておきましょう。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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