受験は親子ともに試練の時です。そのような時期だからこそ、親子の厚い信頼でその試練を乗り越えたいものです。今回の記事では、子どもが安心して受験に臨めるよう、親が気をつけるべきポイントを5つご紹介します。
本人の意思を尊重する
親は子どもを心配するあまり、子どもにとって「余計なお世話」なアドバイスをしてしまいがちです。例えば、親自身の大学受験の経験や周囲から得た情報により、つい「この大学よりあの大学の方が良いのでは?」「その学部より、こっちの学部の方が合っているのでは?」と言ってしまうなど、親の意見を子どもに押しつけることが挙げられます。心配なのはわかりますが、実際に通うことになる受験生本人の意思を尊重してあげましょう。勉強方法も同様です。
そうは言っても、大学受験に関することをすべて本人任せにして、無知・無関心になるのも良くありません。アドバイスを求められた際にはきちんとサポートできるように、親自身も受験校の下調べをしておくと良いでしょう。
信じて、見守る
勉強する姿や模試の結果を見て心配になることもあるでしょう。しかし、「本当に大丈夫なの?」などと親の不安をぶつけてプレッシャーをかけてはいけません。なぜなら、一番不安な気持ちを抱えているのは受験生本人のためです。あれこれと干渉しすぎるよりも、我が子を信じて見守りましょう。悩んでいる様子を感じた際には、そっと手を差し伸べて子どもの話に耳を傾けつつ、不安な気持ちを取り除いて励まし、精神的に支えてあげましょう。
特別扱いをしない
大学受験は人生においても大きな出来事です。しかし、だからと言って神経を張りつめるようなピリピリした空気を作らないよう注意しましょう。そのような緊張感の中で過ごすのは、受験生も居心地が良くありません。自然な雰囲気で接することで、子どもが平常心で試験に臨みやすくなります。普段通りに家事の手伝いを任せる、一緒に買い物に出ることも気晴らしになって良いかもしれません。
生活面のサポートをする
子どもがベストな状態で受験シーズンを迎えるためには、体調面でのさまざまなサポートが不可欠です。例えば栄養バランスに気を配った食事作りをする、睡眠不足にならないよう一言かけるといったことで、子どもの日々の体調管理をすることが大切です。また、合格に一歩でも近づくために、勉強に集中し、勉強の質を上げられるような環境を整えてあげましょう。
金銭面でのサポートも必要に
センター試験で3教科以上受験する場合の受験料は1万8,000円、2教科以下の場合は1万2,000円です。その他、国公立大学志望の場合、2次試験料もかかります。また、私立大学の受験料は一般的に3万5,000円ほどかかり、国公立大学と私立大学を併願すると10万円以上の出費となります。志望校が遠方の場合は交通費や宿泊費もかかるため、事前に費用の準備をしておく必要もあると言えるでしょう。
大学に入学してからは、入学金や受験料など諸々の支払いが待っています。立て続く出費にストレスを感じてしまうこともあるかもしれませんが、うっかり子どもに金銭面のグチを漏らしてしまうことがないように気をつけましょう。
おわりに
受験生を持つ親の心得を5つご紹介しました。試験当日に全力を出し切るためには、上記のような家庭での日常的なサポートが欠かせません。親は子どもの一番の理解者であり、応援してくれる味方でもあります。試験当日は心の中でエールを送り、細かな注意点を並べるのではなく、たった一言「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してあげましょう。それだけでも受験生にとってはきっと心強いはずです。支える側である親が一喜一憂することなく心を落ち着け、どっしりと構えることが大切ではないでしょうか。親子で一丸となって大学受験を乗り越えられればきっとその経験はかけがえのない思い出となり、これからの親子関係をさらに充実させてくれるかもしれません。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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