英検準1級のリスニングセクションは一般的に難易度が高いとされています。中でもPart2は本文が2段落にわたる長文になり、トピックも難解な説明文が流されるため、最も難しいパートであると言えるでしょう。また、英検準1級では音声スピードが速いことも、難易度を上げている1つの要因です。
ではリスニングセクションを解くためには何が必要なのでしょうか。ここではリスニング問題のコツを、各パート別にご紹介します。
Part1 会話
日常的な会話文です。質問文は掲載されていませんが、比較的短いパッセージのため、すべて聞き取るつもりで臨んでください。また、英検のリスニングでは選択肢が全問書いてあり、音声を聞く前に目を通しておくだけでも大きなヒントとなるでしょう。また、その際に日本語でメモを取ることにより問題をスムーズに解くことができます。
実は選択肢を先読みすることは非常に重要なテクニックです。Part1のようにシンプルな形式は特筆すべき対策法が少ない一方で、先読みやメモのようなこまごまとしたテクニックが活かすことができます。
例えば、選択肢の主語がすべて同じでかつ動詞がそれぞれ異なる場合、本文中の登場人物がどのような行動をしたのか(動詞)に注目すべきであると気付けるでしょう。問題が始まる前にここまで把握しておけば正解に大きく近づけます。
Part2 説明文
最も難易度の高いパートです。Part1のように短い会話形式ではなく、長めの説明文が読まれます。内容も環境問題や自然科学などに関連する素材を扱うため、慣れていない方は聞き取りではなく文自体の理解もハードルが高いと感じるかもしれません。
Part2に関しては過去問を繰り返し解くなどの単なるリスニング対策のみでは不十分な方もいるでしょう。よくある悩みが、音声が聞き取れない、スクリプトを読んでもよく分からない、理解するまでに時間が掛かるなどです。このような悩みを抱えている方はリスニングとは異なる観点からアプローチすることをおすすめします。
1)ボキャブラリー増強
Part2の文章が聞き取れない、理解できない原因として、まず考えられるのがボキャブラリーの問題です。Part2では会話問題とは異なり、高度な単語も多く使われています。単語レベルで理解できていない方は、問題演習とは別に語彙力アップのための学習を集中的に行うことで聞き取ることができる単語量も増えるでしょう。単語を記憶する際には発音練習も同時に行ってください。
2)速読
スクリプトを見れば理解できる、リスニング時には音声が速くて文の流れがつかめない、ついていけないという方は速読の訓練を行ってください。教材のスクリプトを用いて速読し、読みながら瞬時に理解できるようになるまで繰り返し練習しましょう。
一見リスニングには関係ないように思えますが、語彙力や速読力がつくだけで聞こえてくる英語は格段に変わります。
Part3 状況
Part1とPart 2は配点が各1点ですが、Part3のみ各2点です。状況と質問文も問題用紙に印刷されており、比較的正答しやすいパートであるため、ぜひPart3で点数を稼ぎましょう。
本文が読み上げられる前に10秒時間があります。この間に受験者は状況文と質問文に目を通さなければなりません。実際10秒ですべて読むことは易しくはありませんが、何度も練習し読めるようにしてください。問題が始まる前に状況文と質問文の先読みをすることがPart3のコツと言えるでしょう。
おわりに
英検準1級のリスニングセクションは、全体を通して見ると決してやさしくはありません。しかし、コツをつかめたならば点数が確実に取りやすくなります。
Part1とPart3はシンプルな対策と練習で点数アップが見込めますが、やはり難所のPart2は点数が上がるまでに苦労するかもしれません。裏を返せばPart2で点数を取れるようになれば、リスニングセクションを制することができると言ってもいいでしょう。
今回ご紹介したリスニングパートのコツを活用し、スコアアップに役立ててください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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