英検2級の1次試験は筆記とリスニング、2次試験は面接です。勉強のしやすいリスニング・リーディング・ライティングと比較して、対策が難しい面接に不安を感じる方も少なくありません。
しかし、面接の際に難しい言葉や表現を使用する必要はありません。試験官の質問に簡単な英語で的確に回答することにより、十分合格を狙うことができます。
今回は英検2級面接のコツをご紹介します。
コンテンツ
面接試験の概要
英検2級の2次試験の合格ラインは満点の60%前後です。したがって、33点満点中19点程度取ることができれば合格することができます。配点の内訳は、カード音読5点、質疑応答25点(5問×5点)、アティチュード(態度)3点です。
面接試験の流れ
ここでは入室から退出するまでの面接の流れについてご説明します。
入室
面接室に入ると、試験官に”Hello, please sit down.”(こんにちは。座ってください)と言われます。記入済みの面接カードを試験官に渡して着席してください。”May I have your name, please?”(お名前を伺えますか)と言われたら、自分の名前を伝えます。
次に緊張を解きほぐすような簡単な英語の質問があります。この際のやりとりはアティチュードの評価対象です。
問題カードの音読
面接官から問題カードを受け取ると、”Please read the card silently for 20 seconds.”(20秒間でカードを黙読してください)と指示があります。
次に、”Please read the passage aloud.”(声に出して読んでください)と言われます。発音やイントネーションに気を付けながら大きな声で読んでください。
質問
問題カードの音読後、試験官は以下の4つの質問をします。
1問目:音読したカードの内容について
2問目:3コマのイラストの展開について
3問目:社会問題について
4問目:日常生活の一般的な事柄について
面接試験のコツ
面接の概要と流れをつかんだ後で、合格するための3つのポイントをご紹介します。
【ポイント1】積極的に回答しようとする姿勢を示す
「アティチュード」では試験官の目を見て相槌を打ったり、自然な笑顔で答えられたりできるかが評価されます。これらは普段の日常会話でも基本的なポイントですが、3点の獲得につながるため軽視できません。
最も避けたいのは黙ってしまうことです。質問内容を聞き取ることができない場合は、“I beg your pardon?“(もう1度言っていただけますか)と聞き返してください。2回程度聞き返しても減点されないと言われています。
質問に精いっぱい答えようとする態度を見せることにより、間違った箇所があっても得点を獲得することができます。面接の際は積極的に質問に回答しようとする姿勢を示すことを意識してください。
【ポイント2】質問に答える際、自分の立場を明確にする
3問目と4問目の質問では、受験者自身の意見を問われます。
英検の公式サイトでは、「両親が子供に自由を与えることについてどのように考えるか」(3問目)、「今後より多くの人が中古品を買うと思うか」(4問目)がサンプル問題として挙げられています。
これらの質問に回答する際は、最初に自分の立場を明確にしてください。先の例であれば、「両親が子供に自由を与えることに賛成である/反対である」、「今後より多くの人が中古品を買うと思う/思わない」と最初に立場を表明しましょう。
【ポイント3】試験当日の流れをバーチャル2次試験で確認する
英検の公式サイトにある「バーチャル2次試験」では、試験当日の模様を体験することができます。アニメーションの動きと音声を通して、入室から退出までの一連の流れをシミュレーションすることが可能です。
おわりに
今回は英検2級面接のコツについてご紹介しました。英語の勉強で盲点となりやすいのがスピーキングです。スピーキングの練習をする場合、流暢に話すことだけでなく、自分の意見をはっきり伝えることも意識すると良いでしょう。英検2級面接対策を通じて、スピーキング能力を向上させてください。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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