近年、受験戦争はますます激化しています。そのため、中学受験の際は事前に学校の特徴を理解した上で受験校を決め、受験対策を立てる必要があります。今回は関東圏の中高一貫校の中学受験偏差値ランキングをご紹介します。志望校を決める際の参考にしてください。
【1位】筑波大学附属駒場中学校
1位は東京都世田谷区の筑波大学附属駒場です。国立の男子校で、医学部に多数の合格者を出しています。だからといって、学校生活が勉強一色というわけではありません。「学業」「学校行事」「クラブ活動」を中心に、学校生活のあらゆる場面で生徒の自主性が重んじられ、何をするにも生徒が主体となって活動しています。
また、筑波大駒場附属中学校の場合は、全員が筑波大学附属駒場高校へ進学することができる点も大きな魅力になっています。
【2位】開成中学校
2位は東京都荒川区にある開成です。本校は言わずと知れた、東京大学合格者全国1位の名門校です。「自由な精神」と「質実剛健」をモットーとし、自立した大人として社会に貢献できるような「生活力」の育成に力を注いでいます。また、「ペン剣」の校章は「ペンは剣よりも強し」という格言に由来し、知と強さを重んじる開成中学校の校風を象徴しています。
開成では独自の副教材を用いた、きわめて質の高い授業が展開されています。授業以外にも力を入れており、週に1時間、外国人教師との英会話中心の少人数制授業を行うなど、国際社会にも適応できる人材の育成に力を注いでいます。
【3位】桜蔭中学校
女子学院、雙葉と並んで女子御三家と言われているのが、東京都文京区にある桜蔭です。東大合格者、国立大医学部合格者は女子高では随一のレベルを誇ります。高校での外部募集はせず、徹底した中高一貫教育を行っています。「礼と学び」の精神に基づき、品性と教養のある人材の育成を目指しており、「礼法」の授業があります。
授業の進度は早く、国語は中学2年から古典文法を学び、理科は中学で既に高校レベルの内容に踏み込むなど、ハイレベルな授業が展開されています。
【4位】聖光学院中学校
神奈川県横浜市中区に位置する、神奈川屈指の男子進学校が聖光学院です。もともとはキリスト教の修道士会が昭和33年に設立した学校で、カトリックの精神に基づき、将来社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
聖光学院も高校での募集を行わず、完全な中高一貫教育を展開しています。主要5教科は中学3年から高校の内容を学習していき、大学進学を見据えたカリキュラムが組まれています。中学2年と3年時にはTOEIC Bridgeの受験を義務付けていたり、成績不振者に対しては補習を実施したりするなど、幅広い課外学習指導が行われています。
宗教教育の一環として、創立記念ミサ・クリスマスなどの宗教行事もあります。
【5位】豊島岡女子学園中学校
「道徳実践」「勤勉努力」「一能専念」を掲げ、女性として、人として豊かで優しい人間の育成に力を入れているのが、東京都豊島区に位置する豊島岡女子学園です。
中学での授業は主要教科に力を入れ、基礎学力の向上に力を入れています。また、高校からの入学者を受け入れていますが、先取り学習を取り入れており、中学3年時に高校1年の内容を学習します。
英語学習を重視しており、各学年とも外国人講師による英会話の授業が週1時間設けられています。また、小さな努力の積み重ねの大切さを知ると同時に、集中力を高めるために、毎朝の朝礼時に、5分間運針を行っているのも特徴です。
おわりに
今回は偏差値ランキングをご紹介しましたが、ひとえに進学校と言っても、授業内容や教育理念は学校ごとで大きく違います。お子さんの性格や学校の教育理念を考慮した上で、お子さんに合った学校を見つけてください。
入試問題の出題傾向も、学校により大きく異なります。志望校の決定後は、スタディ・タウンの過去問を参考にして出題傾向をつかみましょう。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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