「日本史は覚えることが多くて史料問題対策まで手が回らない」と感じる受験生もいるのではないでしょうか。「史料問題対策」というと、通常の勉強に追加して勉強する必要があるように感じるかもしれません。
しかし、上手に資料集を活用することにより「史料問題対策」ができるのです。ここでは資料集に載っている写真や史料を用いて目で覚え、理解する日本史Bの勉強法をご紹介します。
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頻出する写真・史料問題
センター試験や私立大学の入試では史料読解やグラフの読み取りを求められる問題が多く出題されます。複数の史料を活用して因果関係を考えさせる、歴史的思考を問うことが目的です。
そのため単純な問題ではなく、紛らわしい選択肢が多い正誤問題や内容把握問題が出題されます。また、有名史料を中心に「未見史料」からも出題があります。したがって、普段から史料に慣れておくことが重要です。
視覚的に歴史をとらえる
日本史の勉強で最も大切なことは「全体の流れ」と「因果関係」を理解することです。学習の際に「誰が、いつ、どこで、何を、どうしたのか」を明確にさせ、日本史に対する理解を深めてください。日本史の勉強を効率よく行うためには資料集を活用すると良いでしょう。
資料集では教科書の内容が分かりやすくまとめられています。また写真や史料を見ることにより目で歴史の流れを理解し、特徴を覚えることができます。
では基本的な日本史の勉強法に従って、資料集を活用していく手順を確認しましょう。
【手順1】全体の流れを理解する
「全体の流れ」を理解するには、教科書を熟読することが不可欠です。教科書の熟読とともに資料集にも目を通しておきましょう。例えば、古代・中古・中世・近世・近代など時代ごとに区切って確認することがおすすめです。主に系図など人物に関する資料に注目すると流れを理解しやすくなります。それぞれの人物がどのような関係性なのか目で理解することができるでしょう。
【手順2】関連する写真や史料を確認する
書き込み式の参考書や問題集を用いて用語や背景を覚える際、人物や事件・事柄に関連する写真や史料を資料集で確認しましょう。直接関係する写真や史料だけでなく、関連するものはすべて確認してください。
関連する写真や史料に触れることにより、興味を持って日本史の勉強に取り組めるでしょう。また活字で暗記するだけでなく、写真や史料で確認することで、暗記する内容を具体的にイメージできます。
【手順3】知識を補足する
一問一答を用いて知識を確認する際、分からなかった問題について教科書や資料集で確認するよう心掛けてください。資料集には教科書に載っていない情報が補足されています。写真や史料の注釈にまで意識を向けましょう。
また資料集では各分野の内容が分かりやすくまとめられています。各分野の通史をまとめる際にも資料集に目を通しておきましょう。
【手順4】史料読解力を身に付ける
近年センター試験の日本史Bではさまざまな写真や史料を用いた出題があります。私立大学では学部によって問題の半分以上が写真や史料を用いられる場合もあるため、実際に過去問や問題集に取り組んで実践力を養いましょう。問題に取り組む際は解答の根拠を説明できるレベルを目指してください。
史料読解には日本史の細かい知識が必要です。例えば史料を見ただけで問われている時代が分かる、事件・事柄を特定できる状態が理想的ですが、「未見史料」が出題された場合でも心配ありません。資料集に載っている有名史料をしっかり理解していれば、史料を判断するヒントに気付くはずです。日本史の知識を定着させた上で、前述した資料集を用いた勉強法を続ければ、自然と史料読解力が身に付きます。
おわりに
今回は写真や資料問題対策についてご紹介しました。日本史Bは今後も写真や史料問題が頻出すると考えられます。さまざまな時代・分野で出題されるため、不安に感じる受験生もいるでしょう。しかし、資料集を中心に視覚的に歴史をとらえることにより、十分対策が可能です。今回ご紹介した勉強法をぜひ実践してください。
スタディ・タウン高校生には、私大受験対策の「私大日本史 直前対策 入試に受かる・日本史・正誤問題対策」や、センター対策の「センター日本史・直前対策 3時間でプラス10点・特別講座」などがあります。どの講座もプロ講師が解説を行っているため分かりやすい内容になっています。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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