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はじめに
現代文の読解問題で点数がなかなか上がらない、と悩んでいる方は多いことでしょう。「どこに注目して読めば良いのか分からない」「筆者の言いたいことなんて、長い文章の中では見つけられない」という疑問や不満を抱いている方もいると思います。
しかし、現代文は公式を使用して論理的に問題を解く数学と同じく、センスではなく論理で問題を解くことができます。今回は、現代文の読解問題において注目すべきポイントや筆者の要旨の取り出し方を中心に、読解力をつける方法をご紹介します。
論説文は特定の接続語に気をつけよう
現代文には大きく分けて論説文と小説文の2種類があります。まずは論説文について考えてみましょう。
論説文において、接続語は単に文と文とをつなぐだけの道具ではありません。接続語の使用方法1つでその前後に出てくる文章の重要度が違ってきます。それでは、特に気をつけたい3類型の接続語をご紹介します。
まずは「例示」の接続語です。これには「例えば」という接続語が当てはまります。例示の接続語の後に来るのは具体例です。具体例は、主に筆者の主張を読者に納得させるために用いられるものです。そのため、解答作りに用いられることはさほどありません。
続いて「転換」の接続語です。「さて」という接続語が当てはまるでしょう。「さて」が文中に表れた場合、話題が転換することを意味します。筆者の主張が一区切りついたことを示しています。したがって、「さて」の前の文章に筆者の主張がまとめられている可能性が十分にあります。
最後に、「順接」の接続語です。「だから」「つまり」「したがって」などの接続語が順接の接続語です。これらの接続語はストレートに筆者の主張を運んできます。「つまり」、この後に続く文章に筆者の要旨をまとめる際に重要な材料が表れます。
以上、「例示」「転換」「順接」の3類型の接続語を挙げました。それぞれの接続語において、前後に筆者の主張が表れます。これらの接続語に十分注意しましょう。
小説文は感情表現と主語に丸をつけよう
次には小説文について考えてみましょう。
論説文の解答において大切なことが「筆者の主張を探す」だとするならば、小説文においては「登場人物の感情の変化をつかむ」ことが大切です。小説文の設問には、「太郎はこの出来事を通じてどう思うようになりましたか」など、文章全体の中でも抽象的な問いが設定されていることがままあります。論説文とは異なり、明確に線を引いて集められないような問いです。このような問題にはどのように対処すべきでしょうか。
抽象的な問いに解答するコツは、登場人物と文章中の感情をリンクさせることです。後から見てもわかるよう、感情表現とそこで示されている感情が誰のものなのかをはっきりさせましょう。それぞれに丸をつけて線で結んで整理しておくのがおすすめです。結果として、文章全体における登場人物の感情の揺れ、流れをひと目でつかむことができるでしょう。
小説文のように、はっきりした主張が現れにくい文章では、論説文で点数が取れていた方でも点数を落としがちです。その原因は、つかみにくい文体に流されて論拠に欠ける解答を作ってしまうためです。小説文であっても、各登場人物の感情をしっかりと整理しておくことが大切です。線と丸で整理するというこのひと手間で、点数も大きく違ってくるのではないでしょうか。
解答材料に線を引いて意識しよう
論説文や小説文など、現代文の読解問題を解く際には問題文を一読した後すぐに設問に解答する方はなかなかいないのではないでしょうか。解答したとしても、ちぐはぐな解答になりがちです。それはなぜでしょうか。
それは、問題文のどの部分を根拠にして解答すべきなのか、自分の中ではっきりしていないためです。現代文の問題は、自分で想像した事柄を解答する科目ではありません。問題文が伝えんとしていることを書くよう要求されます。
逆を言えば、問題文に解答の手掛かりが必ず書かれているということです。そのため、解答を考える際には、解答の材料となりそうな文に線を引いてみましょう。論説文であれば、接続語に注意しながら筆者の主張が表れている箇所を探します。小説文であれば登場人物の心情を表す箇所が設問に取り上げられやすいため、心情を表す部分を探しましょう。線を引いて集められた文章には、解答のエッセンスが詰まっています。
おわりに
論説文と小説文の解答テクニックをご紹介しました。点数が伸び悩む原因は両者で共通しています。それは、どちらにおいても「これが正解っぽい」というあやふやな解答を書くことにあります。
冒頭でも述べましたが、現代文も数学と同じように論理的に解答することができます。数学においては、問題文に書かれた数字や条件を使用して解答を作ります。それと同様に、現代文においても問題文に書かれた言葉を材料、すなわち根拠にして解答できるのです。
問題文には解答のための材料が必ず示されています。解答のための材料を探すことができれば、自ずと読解力は身につくでしょう。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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