大学入試において、文系・理系の別に関わらず重要となる科目が英語です。そして、その英語を学ぶ上で欠かせないのが、熟語や構文の暗記になります。
英熟語や構文の中には、含まれる単語の意味を知っているだけでは意味を想像しにくいものや、丸暗記していないと文意を誤って理解してしまいがちなものも多くあります。
このようなイディオム等については、理解して覚えるよりも、頭に叩き込んでしまう方が得策です。そこで今回は、入試に頻出する英熟語・構文を15個紹介します。しっかりと暗記して、英語を得点源となる科目にしましょう。
コンテンツ
- 1 【1】anything but ~(決して~ない)
- 2 【2】nothing but ~(~にすぎない、~以外何もない)
- 3 【3】as good as ~(~も同然である)
- 4 【4】as far as ~(~まで、~する限り)
- 5 【5】as long as ~(~する間、~する限り)
- 6 【6】hardly(scarcely)~when(before)(~するやいなや)
- 7 【7】if it were not for ~(もし~がなければ)
- 8 【8】look forward to ~(~を楽しみに待つ)
- 9 【9】no more than <数詞>(<数詞>しか)
- 10 【10】not more than <数詞>(多くとも、せいぜい<数詞>)
- 11 【11】what is called(いわゆる)
- 12 【12】in case ~(~するといけないから、もし~の場合には)
- 13 【13】know better than to ~(~しないくらいの分別はある)
- 14 【14】not so much ~ as …(~というよりもむしろ…)
- 15 【15】what with ~ and(what with)…(~やら…やらで)
- 16 おわりに
【1】anything but ~(決して~ない)
I am anything but a musician.(私は決してミュージシャンではない)
【2】nothing but ~(~にすぎない、~以外何もない)
He eats nothing but meat.(彼は肉しか食べない)
anything but ~と非常に混同しやすいため、注意が必要です。
【3】as good as ~(~も同然である)
This book is as good as new.(この本は新品も同然だ)
【4】as far as ~(~まで、~する限り)
As far as I know, he is very wise.(私が知る限り、彼はとても頭が良い)
「範囲」を限定する場合に使います。以下でご紹介するas long as~と混同しやすいため注意しましょう。
【5】as long as ~(~する間、~する限り)
I want to eat any food as long as it is delicious.(おいしければ、どんな食べ物でも食べてみたい)
「条件」を限定する場合に使います。
【6】hardly(scarcely)~when(before)(~するやいなや)
She had hardly seen me when she cried.(彼女は私を見るやいなや泣いた)
no sooner ~thanで言い換えることもできます。また、この熟語を使う際には、時制に注意してください。「AするやいなやBした」という英文を構築する場合は、Aの部分は動詞を過去完了形に、Bは過去形にしましょう。
【7】if it were not for ~(もし~がなければ)
If it were not for his help, we would lose.(もし彼の助けがなければ、私たちは負けるだろう)
仮定法を用いた頻出熟語です。
また、仮に上記の文を「もし~がなかったならば、~であっただろう」としたい場合には、
“if it had not been for his help, we would have lost.”というように、仮定法過去完了の形をとります。
【8】look forward to ~(~を楽しみに待つ)
I look forward to seeing you next time.(次にあなたに会えるのを楽しみにしています)
“to”という前置詞があるために誤解する方も多いですが、「~」の部分に入る動詞は原形ではなく、必ずing形の動名詞にします。
【9】no more than <数詞>(<数詞>しか)
Dad gave me no more than 100 yen.(パパは私に100円しかくれなかった)
no less than <数詞>を使うと、同一の事実を表していても「<数詞>も」という意味になり、ニュアンスの違いを表現することができます。
【10】not more than <数詞>(多くとも、せいぜい<数詞>)
It cost me not more than 100 yen.(それはせいぜい100円だった)
no more than <数詞>のときと同じく、not less than <数詞>を使うと「少なくとも<数詞>」という意味になり、事実の受け止め方の違いを伝えられます。
【11】what is called(いわゆる)
He is what is called a genius.(彼はいわゆる天才だ)
what we call、what you callなどと言い換えることも可能です。
【12】in case ~(~するといけないから、もし~の場合には)
Use my car in case it rains.(雨が降るといけないから、私の車を使いなさい)
【13】know better than to ~(~しないくらいの分別はある)
She knows better than to do such a thing.(彼女にはそんなことをしないくらいの分別はある)
【14】not so much ~ as …(~というよりもむしろ…)
He is not so much an investor as a gambler.(彼は投資家というよりもむしろギャンブラーである)
【15】what with ~ and(what with)…(~やら…やらで)
What with this and that, we had no time.(あれやこれやで私たちは時間がなかった)
おわりに
入試等に頻出となる英熟語や構文を厳選してご紹介しました。
熟語や構文を問う問題は、文法や読解、作文などあらゆるセクションに登場します。頭に入れてしまえば確実に得点を稼げる分野となるため、しっかりと覚えるようにしてください。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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