横浜雙葉、横浜共立学園と並び、神奈川女子御三家の1つとして有名なフェリス女学院中学。フェリス女学院は生徒募集を中学入学時しか行わない、完全中高一貫校です。創立は1870(明治3)年で、キリスト教・プロテスタントの精神に基づく女子教育が行われています。今回は神奈川県の人気名門中学・フェリス女子学院中学校についてご紹介します。
フェリス女学院中学校の偏差値は?
フェリス女学院中学校は1870年、アメリカの改革派教会婦人宣教師メアリー・エディー・キダー女史によって創立された日本最初の女子学校です。学校のモットー「For Others」(他人のために)の精神に基づき、生徒は何事にも誠実に取り組む姿勢が求められます。偏差値は66前後と全国的にもトップクラスのレベルで、付属のフェリス女学院高等学校からは、毎年数多くの難関大学合格者が輩出されています。
2015年度の大学合格実績は東大8名、東工大8名、一橋7名、慶応46名、早稲田55名、上智21名、明治50名、青山学院23名、立教25名、中央22名、法政9名という結果でした。また、医学部や海外大学へ進学する生徒もいます。
入試問題は各教科共に独自の問題が多く出題されます。国語で例年出題される180字の長文記述問題には、生徒一人一人の個性や創造性を大切にするフェリスらしさが色濃く出ています。普段から文章を書くことに慣れているか否かが合否を左右するでしょう。
気になる学費は?
フェリス女子学院中学校の初年度納入金額は130万5,500円です。金額の内訳は以下の通りです。
入学金…30万円
授業料…51万6,000円
施設設備費…25万円
施設設備維持費…13万8,000円
実験実習費…5,000円
冷暖房費…1万5,000円
生徒会費…8,400円
奨学会費…1万2,000円
旅行積立金…4万円
学年費…2万円
災害備蓄食糧セット…1,100円
学費については、最新の募集要項を必ず確認するようにしましょう。
自由闊達な「新しい女性」の育成を目指す
名門女子中学校として有名なフェリス女学院ですが、自由闊達な校風で、生徒の主体性が重視されています。制服も設立当初から変わらないセーラー服以外は、セーターの色やスクールバッグも自由のようです。文化祭や生徒会などの学校行事に関しても、生徒たちが主体となって行われます。そのため、自然とお互いの個性を尊重し合いながらも、自分で物事を動かそうとする自発的な生徒が多く見られます。
キリスト教信仰に基づき、礼拝は毎朝行われ、聖書の授業と音楽の授業は中高6年間の必修科目です。定期テストなどでの成績順位の開示や学業によるクラス編成もなく、学校側から勉強を強いられる環境ではありませんが、4年制大学への進学を見据えた授業内容のレベルは高いものがあります。
また、勉強する喜びや意義を生徒自ら発見させる機会が多く設けられている点も特徴の1つです。7月に行われるスピーチコンテストや、ネイティブ教師による英会話など実践的な英語教育が行われる他、中学2年では聖書や人生について考える「修養会」があります。修養会では学校のモットー「For Others」についての討論もします。
高校3年時には英語や国語などの授業以外は選択制となり、興味に応じて授業を選択できるようになっています。こうして培われた自分の意志を持ち、自分で選択していく力は、その後の女性としてのキャリア形成に大いに役立つと言えるでしょう。
おわりに
今回はフェリス女学院中学校の入試情報についてご紹介しました。高級住宅地として有名な横浜・山手の立地、プロテスタントの歴史ある女子校というキーワードから「お嬢様学校」のイメージが強いフェリス女子学院ですが、実際は自己開拓心に富んだバイタリティ溢れる生徒が多く、卒業生が各方面で活躍をしています。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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