日本人が正しいと思って使っているフレーズも、ネイティブから見ると違和感がある場合もあります。日常生活はもちろん、ビジネスシーンで使い方を間違ってしまうと、大きな誤解を生む可能性もあるでしょう。ここでは、ビジネスシーンでネイティブが嫌う英語フレーズについてご紹介します。
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Can you speak English?(英語を話せますか?)
さまざまな国籍の人々が集うオフィスで仕事をしていたとしましょう。意思の疎通を図る際、お互い英語を使えると便利です。相手が英語を話せるのか確認したいと思うのではないでしょうか。そのようなとき、
・Can you speak English?
と尋ねるのはNGです。「Can you speak English?」は英語を使うことができるのかという能力をあからさまに相手に尋ねる表現であるため、控えた方が良いでしょう。相手が英語を話すのかを尋ねる場合は、可能を表す助動詞「Can」の代わりに「Do」を用いて、
・Do you speak English?
(英語を話しますか)
と聞きましょう。
Who are you?(おまえは誰だ?)
海外支社から外国人の社員がオフィスにやってきたとします。思いのほか会話が盛り上がり、相手の名前が知りたくなった場合、何と言って名前を尋ねれば良いでしょうか。間違っても、
・Who are you?
と言ってはいけません。「Who are you?」は実はとても失礼な表現です。丁寧に相手に名前を知りたい場合は以下のように尋ねましょう。
・Could you give me your name?
(あなたのお名前を教えていただけますか)
「Can you give me your name」でも構わないのですが、canの代わりにcouldを用いると、より丁寧になります。
You had better stop smoking(禁煙しなさい)
最近では喫煙スペースが減らされるなど、喫煙者の肩身が狭くなっています。タバコを吸い続けることによる健康への影響も心配です。職場にタバコをやめようかと悩んでいる方がいて、「タバコをやめた方が良いよ」と言う場合は、どのように表現すれば良いでしょうか。
この場合に「had better」(~すべきだ)を用いて
・You had better stop smoking.
(あなたはタバコをやめるべきだ)
と言うと、まるで医者が患者に「禁煙しなさい」と忠告するかのような口調になってしまいます。
「had better ~」は実はかなり強いニュアンスを持っているのです。厳密に言えば「should」は「~した方が良い」というやんわりとした提案・意見を言う時に使われ、「had better」はそうしなければ何か悪い結果になるぞという強めの意見・主張を表すときに使います。そのため、目上の人に対しては使わない方が良いでしょう。
「had better not ~」は「~をするべきではない」を意味します。「タバコをやめるべきだ」ということは、
・「You had better not smoking.」(あなたはタバコを吸うべきではない)
とも言えます。
優しく禁煙をすすめる場合は、
・You should stop smoking.
(喫煙をやめた方が良いですよ)
と言いましょう。
Please get me off here.(私を興奮させてください)
タクシーに乗って、目的地に着きました。降ろしてほしい場合、何と言えば良いでしょうか。「get ~ off」(~を降ろす)という表現を使って、
・Please get me off here.
と言うと、ネイティブには「私を興奮させてください」という意味に聞こえるようです。そのため、「let ~ off」もしくは「drop ~ off」を使って、
・Please let me off here.
・Please drop me off here.
(ここで降ろしてください)
と言うと誤解なく伝わるでしょう。
I ate a chicken.(私は鶏を1羽食べました)
昨夜ホームパーティーに招待されて、チキンをごちそうになりました。翌日、オフィスでそのことを話そうとして、
・I ate a chicken yesterday.
と言うと、1羽の鶏を丸々食べたことになってしまいます。「a chicken」としてしまうと、1羽の鶏を意味するのです。注意すべきは不定冠詞「a」の使い方です。単に鶏肉を食べたということを言いたい場合は、「a」の付かない「chicken」を用いて、
・I ate chicken yesterday.
(私は昨日鶏肉を食べました)
と言いましょう。
おわりに
以上、日本人が誤って使いがちなフレーズをご紹介しました。文法的に間違いのない表現であっても、ネイティブには伝わりづらい表現や、誤解されやすい表現があります。そのような知識を頭の片隅に入れておくと、ネイティブとコミュニケーションを取る際に役立ちます。
さらに、スーパー・スピーキングで「ネイティブ思考法」を身に付けることも有効です。より多彩な表現でコミュニケーションをとることもできるようになるでしょう。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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