「中学、高校と英語を学んだのに、いざ英会話となると言葉が出てこないし、聞き取れない」と悩む日本人は少なくありません。
スピーキングの弱点を克服するためには、「自分がなぜ英会話を苦手としているのか」について、各々の学習者が理解する必要があります。
そこで今回は、これからもう一度英会話を学びたいと思っている方のためにも、日本人が英語を苦手に思ってしまう理由について3つご紹介します。
【音の違い】英語には日本語よりたくさんの音がある
英語が「子音を中心に発音する言語」である一方、日本語の50音には、「ん」を除き、すべて「A、I、U、E、O」いずれかの母音が含まれています。そのため、英単語の発音をカタカナで正確に表現することは、基本的に不可能です。
このような根本的な音声の違いを理解しない限り、多くの日本人が抱える「英語が通じない」という悩みは解決しません。既に国内には、外来語のカタカナ表記を日本語独特のアクセントで発音する習慣が根付いています。まずはこの習慣から脱け出し、学習中は「カタカナ英語」で慣れ親しんだ基本的な単語についても、必ずネイティブの発音をチェックすることを心がけましょう。
【周波数の違い】日本人に聞き取りにくい高さがある
日本語は、世界的に見ても低い周波数帯域(およそ100Hz~1,500Hz)を持つ言語です。対する英語は、非常に高い周波数帯域(およそ2,000Hz~12,000Hz)を持つ言語であると言われています。
低い周波数に慣れ親しんだ日本語話者にとって、2,000Hz以上の音は雑音のように聞こえてしまい、言葉として認識することが困難であるとされています。そのため、英語に慣れていない方はリスニングの際、高い周波数帯域の単語を無意識にスキップし、聞き取りやすい低い周波数帯域の言葉のみを拾い取ってしまうのです。
このような弱点を克服するためには、とにかく「英語の音声に触れる」ことが大切です。英語特有の周波数に耳を慣らすことを意識し、集中して日々のリスニングに取り組んでください。
【コミュニケーションの違い】両極端な日本語と英語
「言語コミュニケーションの形」という観点において、日本語話者と英語話者は両極端の特徴を有しています。
日本語話者は、「相手が話者の思いを汲み取る」ことを前提としたコミュニケーションの形式を持ち、ときには沈黙も取り込みながら意思疎通を行います。しかし英語話者は、「言葉にしない内容は伝わらない」という前提のもとに会話を進めるため、沈黙に任せてお互いの意思を曖昧にすることを嫌うのです。
ネイティブ・スピーカーと英会話を行った際に、「相手に一方的にまくしたてられた」「黙って聞いていたら困惑された」と感じたことのある方もいらっしゃるでしょう。また、このような経験から、英会話に対して恐怖心や苦手意識を持ってしまう日本人も少なくありません。
言語の違いは、文化の違いを生み出します。英語話者は、相手が意見を自発的に述べることを期待しているのです。そのため、英会話の際は、「英語の文化」に従い、多少の間違いは気にせず、積極的に発話することを意識してください。
おわりに
多くの日本人が英語を苦手とする理由について、3つご紹介しました。
ご説明した通り、「音」「周波数」「コミュニケーション」といった観点において、日本語と英語は大きく異なります。そのため、英会話の上達においては、上記3点の違いを認識しつつ実践を積むことが、何よりも大切となるでしょう。
苦手意識を克服し、「正しい発音・アクセントを耳にして口にする」機会を自ら設けようとしない限り、スピーキング力の向上は叶いません。今回の記事もご参考に、ぜひ積極的に英会話に取り組んでください。
英会話でキャリアアップしたいあなたへ
▼ビジネス英会話もスラスラでてくる!
https://english.studytown.jp/lp/pc/superspeaking/
TOEICで伸び悩んでいるあなたへ
▼リスニング満点続出のヒミツ!
https://www.studytown.jp/english/

スタディ・タウン学び情報局 編集部

最新記事 by スタディ・タウン学び情報局 編集部 (全て見る)
- オンライン家庭教師 メガスタ(旧メガスタデイ)の口コミ・評判まとめ - 2020年9月28日
- 大学入試に必要なお金の相場 - 2019年4月5日
- <ベネッセ・駿台・河合・代ゼミ>大学受験模試の難易度・特徴まとめ - 2019年1月27日