センター試験を受験する際に重要なことの1つが「世界史」「日本史」「地理」の地歴3科目のどれを選択するかです。選択する科目によっては、受験生の進路が大きく異なってくることも考えられます。しかし、どのようにして地歴科目を選べば良いのでしょうか。
今回は、センター試験における地歴科目の傾向と選び方についてご紹介します。
受験者数・平均点の傾向
過去の受験生たちは、どの科目を選択していたのでしょうか。去年と今年のデータを見ると、3科目それぞれに傾向があります。世界史の受験者数は年々減少傾向にあると言われており。日本史は年度によってばらつきはありますが、3科目の中で受験者数1位をキープしています。地理は世界史と対照的に、年々増加傾向にあります。次に、センター試験における地理科目の平均点を見てみましょう。
【2014年度センター試験の平均点】
世界史A…47.78
世界史B…68.38
日本史A…47.7
日本史B…66.32
地理A…51.76
地理B…69.68
【2015年度センター試験の平均点】
世界史A…47.37
世界史B…65.64
日本史A…45.64
日本史B…62.01
地理A…51.4
地理B…58.59
平均点は3科目ともに年度によってばらつきがあります。平均点からどの科目が簡単か判断することは難しいと言えるでしょう。受験者数が年々増えている地理Bにいたっては、前年比マイナス11.09点と大幅に平均点が下がっています。この結果も、選択科目を決める1つの目安になるでしょう。
地歴科目の難易度
一般的に、簡単とされているのは地理です。なぜなら、地理では日常生活で得られる知識をそのまま勉強に使用できるためです。一方、歴史は世界史であっても日本史であっても範囲がかなり広大です。地歴も歴史も暗記科目だと言われてはいますが、地理は歴史に加えて暗記事項が少なく、短期間で得点を伸ばせるでしょう。
しかし、地理で9割以上の点数を取ることはとても難しいと言われています。歴史とは異なり、時事問題や図表の読み取りに関する問題も多く出題されるため、暗記だけでは対処できない場合があるためです。
歴史はほぼ暗記です。地理科目に比べ高得点を狙いやすいですが、その分勉強に費やす時間を多くしなければいけません。他教科の勉強を疎かにして歴史科目だけを勉強するのは本末転倒です。バランスを考えてどの科目にするのかを選択しましょう。
科目選択
皆さんは地理科目を選択する際、何を重要視するでしょうか。簡単さ、興味の有無、もしくは将来を考えて決めるでしょうか。選ぶ理由は一人一人異なります。しかしおそらく多くの受験生はセンターで確実に点数を取ることのできる、自分にとって比較的楽な科目を選ぶでしょう。
大学・学部・学科によっては、二次試験で地歴科目を使うところもあれば、センター試験のみで終わるところもあります。世界史・日本史は上位大学の文系を目指す場合、二次試験で広く利用されています。そのため、文系であれば多くの受験生が世界史か日本史を選択するでしょう。
また、世界史か日本史かを選ぶ際も考慮しなければいけないことがあります。中学校では主に日本史の内容を中心に学びます。高校入学の時点ですでに知っている知識量が異なります。世界史はゼロからのスタートとなるでしょう。しかし、入りたい学部・学科によっては世界史が必須科目に指定しているところもたくさんあります。自分の希望大学の受験科目をしっかり調べた上で決定してください。
おわりに
数学・国語・英語だけを勉強していても失敗してしまうかもしれない、それがセンター試験です。偏った科目だけを勉強していては、希望大学に合格できる可能性が低くなってしまいます。受験において科目選択は大きな分岐点になるため、慎重に選びましょう。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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