学校によってはすでに高校2年生から、大学入試対策に力を入れているところもあります。
入試本番では、そのように早め早めの対策を行ってきたライバルと競わなければなりません。合格を確実なものとするためには、高1・高2の時点から、出来る限りの対策を練っておくことが大切です。
そこで今回は、高校入学時から取り組むべき、大学入試の英語試験対策をご紹介します。
できることからコツコツと、語彙を増やす
意気込んで志望校の過去問を解こうとしても、まず単語の意味がわからない状況では、勉強を進めることができません。そのため、高校1、2年生の段階においては、語彙力増強に取り組むことこそが最善の受験対策となると言えます。では、具体的にどのように語彙を増やしていけば良いのでしょうか。
単語暗記の際には、2つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、1日の学習につき、出来るだけ多くの単語に目を通していくことです。1日100~200単語を目標としてください。時間をかけて単語帳を1周するよりも、同じ時間で2~3周する方が、格段に記憶に残りやすくなります。スポーツにおける反復練習のように、何度も同じ内容を繰り返し覚えていくことにより、単語の記憶が着実に脳の長期記憶へと移行していくのです。
そしてもう1つのポイントは、単語を「芋づる式」に頭の中で整理していくことです。例えば「take」と言う単語に対して「take part in(~に参加する)」や「take to(~に頼る)」などのように、1つの単語を暗記する際に、その類義語や関連イディオムも一緒に覚えてください。
この「芋づる式」記憶法のメリットは、単語とフレーズとを別々に覚える場合と比べ、より少ない労力で確実な暗記を行える点にあります。浮いた労力を活用して、さらに語彙力を増強していきましょう。
英語に慣れる、多読に浸る
入試対策を始めたばかりの受験生からは、「英文を読むのが苦痛」「最後まで読み切る集中力がない」という声も多く聞かれます。そして、このような悩みの主な原因は、英文の中から必要な情報を短時間で探し出す能力が十分に養われていない、つまり「英語に慣れていない」ことにあります。
では、具体的に英語に慣れるためには、どのような対策を行うべきなのでしょうか。
その答えは、「英文読解の習慣化」にあります。例えば、行きの通学電車内で日本語のニュースサイトを読み、帰りの電車内で同じ内容を今度は英語で読むことを習慣化してください。内容を事前に把握している分、英文中にあるキーワードも探しやすくなります。この練習を毎日繰り返していくことにより、日本語を読まずとも英文のニュースを楽に理解できるようになるでしょう。
「慣れ」は、一朝一夕では身に付きません。受験期以前では、まず英語長文への抵抗感を多読によってなくすことから始めてください。
傾向を知る、過去問チェック
志望校合格へ向けて早い時期から過去問に目を通しておくことも、受験対策としてはもちろん有効です。ただし、過去問の「傾向」を研究し、その分野のみを集中的に勉強することは、英語力が発展途上にある高1・高2生にとって、必ずしも得策であるとは言えません。
例えば一般的な私立大学の入試においては、文法事項を問う短文問題が頻出します。この傾向に慣れるために、早期から短文文法問題に偏った勉強を行っていると、受験勉強時に長文のコンテクストを読み解くスピードが伸びにくくなります。あくまで過去問は参考程度にしかならないということを、心に留めてください。
おわりに
高1・高2向けの大学受験対策勉強法として、単語暗記、多読、過去問チェックを行う際のポイントをご紹介しました。
根気強い努力こそが、入試本番での成功へとつながります。今回の記事もご参考に、まずは毎日できることから始めてみましょう。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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