たとえば「英検2級」はTOEICに換算すると、どれくらいのスコアに相当するのでしょうか。就職活動などに向け、英検とTOEICのどちらを受験するべきか悩む中で、このような英語資格の互換性について気になっている方も少なからずいることと思います。
そこで今回は、英検とTOEICのスコアを比較しつつ、両資格試験の違いをご紹介します。
英検⇔TOEIC対応表
英検とTOEICの対応関係について、世間に普及している情報をまとめると、以下のような結果となります。この対応表はあくまでも目安ですが、参考としてご活用ください。
・英検1級⇔TOEIC900~
・英検準1級⇔TOEIC740~840
・英検2級⇔TOEIC540~640
・英検準2級⇔TOEIC400~540
・英検3級⇔TOEIC300~400
・英検4級⇔TOEIC260~300
・英検5級⇔TOEIC100~260
一般的に「履歴書に書くことができる」と言われる英検2級のラインは、TOEICに対応させると600点前後であり、「意外に低い」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、特定の英検級位の保持者であっても、何も対策せずにTOEICを受験した場合には、上記対応表を大きく下回るスコアに終わってしまうケースも多いようです。
このように、データと感覚的な難易度の相違からも、英検とTOEICがそれぞれ大きく異なる試験であることが伺えます。そのため、以降の項目では各試験の特徴についてご紹介しつつ、具体的にどのような点が異なるのか説明していきます。
英検は学習達成度、TOEICはビジネス向け
英検は、当初より教育課程における英語の習熟度をチェックするためのテストとして、広く活用されてきました。したがって英検の各設問は、基本的な文法事項、間違えやすい語彙、イディオムなど、あくまでも学術的な観点に則り、特定のシチュエーションに偏ることのないよう作成されています。
一方TOEICの試験では、「実務的な英語力」の習得度合いをチェックするために、ビジネスシーンに特化した問題が多数問われます。例えばリスニングでは、企業における商談などが主に題材として取り上げられ、また長文読解では、メールを中心にビジネス関係のやりとりを読み取らせる問題が散見されます。そのためTOEICは、一般的に英検よりもビジネス英語の能力を測る指標として活用される場合が多いです。
英検とTOEICのどちらが実用的か?
前項までの説明に目を通し、「TOEICの方が英検よりも実用的だ」と感じた方もいるかもしれませんが、一概にそうは言えません。
TOEICは、受験者のリーディング能力、およびリスニング能力のみを判定する試験です。一方、英検では準1級以上の一次試験において自由記述形式のライティング能力、3級以上の二次試験面接においてスピーキング能力が問われます。したがって、英検における高位級の取得は、相当するTOEICスコアに加え、スピーキング・ライティング能力の証明にもつながると言えるのです。
また、TOEICもこのような現状に際し、スピーキングやライティングの能力を判定する「TOEIC SWテスト」を実施するようになりました。英語力に対して高い実用性が求められるようになった昨今では、ライティングやスピーキングなど、「アウトプット」の能力を証明する手段として、英検およびTOEIC SWテストに対する企業側のニーズも以前にも増して高まりを見せています。
おわりに
英検とTOEICのスコアの比較、およびそれぞれの試験の特性についてご紹介しました。
企業の採用活動などにおいてはTOEICの需要が未だ高いものの、総合的な英語力を示すと言う意味では、英検やTOEIC SWテストの受験も非常に有益であると言えます。
幅広い目的に対応し得る英語力を身につけるため、一度複数の語学試験を受けた上で、自分の特性を分析してみることもおすすめです。今回の記事もご参考に、ぜひ個々人の目的に応じて、最適な受験形態を選択してください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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