大学受験を控える保護者にとって、子供の進路決定は人生の重要課題です。子供にとっては大人への入り口であり、将来の人生を左右しかねない大切な選択でもあります。
高校入学後の早い段階で、将来の職業にも影響する進路選びの準備を始めることが通例となっています。子供の最良最適の大学受験を実現するために、親と子が励まし合い、話し合いをしながら、行動・研究・調査を重ねて確かな将来を設計する必要があります。今回は、志望大学、学部、学科の選び方をご紹介します。
進路選びはどう決める?
「将来の夢」「得意分野」「就職実績」「どんな資格が取れるか」「大学の環境」「立地条件」「校風」「人気」「学費」「学力」など、志望大学、学部、学科を決めるには様々な要因と見極めが必要です。
子供とコミュニケーションをとりながら、学校の進路相談、三者面談、塾などの相談窓口、各種メディアでの情報入手、各大学が実施するオープンキャンパスへの参加など、多方面から情報を収集し、総合的に最終的な絞り込みへ向かうことが成功へのカギになります。
高1から始まる進路選び
「先んずれば制す」。進路選びの成功のカギはこの言葉に尽きるでしょう。高一から早くも進路の選択はスタートします。多くの学校では高一の秋までに文系、理系を選択することが多いため、春から夏にかけて、子供の興味や将来の夢などについて話し合いの場を設けましょう。話し合った後は、夢を叶えるためにどのような学部や学科に進むべきかを調べることが大切です。
秋に文系・理系の選択をすると、高二から文系コース、理系コース分かれるため授業科目、授業時間が変わります。また、受験する大学、学部、学科を絞るための要素になるために慎重に選びましょう。高校時の文系・理系の選択により、将来の職業が決定するわけではありませんが、大きな影響を与えることは事実です。
例えば、医者になりたいのであれば、医学部へ進み、国家資格を取得することになります。医学部の受験科目により、理系を選択することは必須です。目標達成に向けて必要な知識をどう身につけるか?その観点で選択をしましょう。加えて大学で学ぶことで取得できる資格も様々にありますので、志望大学選択の際に調べるのも大切です。
オープンキャンパスに参加して実地体験
オープンキャンパスは、各大学が受験生に向けて入試の情報・大学の内容を伝えるイベントです。志望校に対する意欲がわいてくることはもちろん、さまざまな情報を入手できます。また、推薦入試の受験を考えている人には必須の項目といえます。
開催時期は夏休みごろ。或いは、大学祭とあわせて開催する大学も多いようです。事前に予約が必要な場合もあるため、まずは大学に問い合わせをしてみましょう。
参加した場合は、施設だけでなく教授や案内の教官、学生など「人」にも焦点を合わせ、積極的に質問して疑問、悩みを解決してください。
高2からはリアルな志望大学・学部・学科選びを
子供が高2に進級した際には、大学の学部学科について研究し、行きたい大学候補を3~5程度に絞りましょう。入試科目に合わせて3年からの履修科目を決定することになります。
高3の夏休み前までには第一志望の大学を決定しましょう。出題傾向や模試結果を活用して本番の受験に向けてリアルな進路選択が必要です。秋には併願大学の確定も行いましょう。
国公立大学志望の場合は、センター試験の結果によって急きょ出願大学を変更することもあります。候補大学も事前に調べておきましょう。
おわりに
受験生を持つ保護者様にとって、志望大学選びはお子さまの将来の「夢の実現」であり「人生の選択」であり社会人になるためのステップです。親子のコミュニケーションを充分にとり、お子さまの将来の設計を共に作り上げる。研究・調査・情報入手を繰り返し、万全の体制で受験に臨まれることをおすすめします。

スタディ・タウン学び情報局 編集部

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