長文読解に際して、「英文をどこで区切って訳せば良いのかわからない」という悩みを抱えている方には、「チャンクリーディング」の実施をおすすめします。
「チャンクリーディング」とは、文章中の意味ごとのまとまりに注目しつつ、長文に目を通していく読解方法です。チャンクリーディングを実践することにより、文構造を正確に理解し、英文を正しく訳出できるようになります。
そこで今回は、チャンクリーディングを習得する方法をご紹介します。
音声を聴いてスラッシュを入れよう
「英文の区切り方」が分からず悩んでいる方に対し、いきなりチャンクリーディングを実践しろと言っても、無理があります。
そこで、まずはスクリプトの音源データを聞き、発話者がどこで息継ぎを行っているかに注目してみてください。そして息継ぎの箇所にスラッシュを入れましょう。
英文の意味を理解している発話者は、自然と文章の意味が区切られる個所において息継ぎを行います。そのため、発話者と同様にスラッシュを入れた個所で息継ぎをしながら読むことにより、英文の内容を理解しやすくなるのです。
このように、まずはお手本の音読を真似つつ、意味の区切りを見つけ出す練習をしましょう。
意味の区切りを見つける10個のポイント
ある程度音声を聞き、感覚として意味のつながりを意識できるようになった後は、自力で意味の区切りを見つけるトレーニングを行いましょう。
また、意味の区切り、すなわちチャンクを見つけるには、以下の10個のポイントに着目することが大切です。
①挿入句の前後
②「前置詞+名詞」の前後
③不定詞の前後
④接続詞の前
⑤疑問詞の前
⑥関係代名詞の前
⑦長い主語の後
⑧長い目的語の後
⑨場所や時間を表す副詞句の前後
⑩句読点の前
チャンクを見つけ出す際には、まず文章の主語と述語を判別してください。その後、残りの単語群がどのように分類されるかを、上の10個のポイントを参考にしつつスラッシュで区切っていきます。
音読練習を忘れずに行おう
チャンクにスラッシュを入れた達成感により、スラッシュ込みの英文で音読練習を行うことを忘れがちになってしまう方も少なくありません。
「リーディングの基本は音読練習にある」とも言われるほど、個々人の音読の仕方はそのままリーディングに反映されます。つまり、英文がスムーズに音読できない場合、その英文の黙読もままならない、ということです。
そのため、英文を読む際は、以下の2点を意識することが大切です。
まずは、ご紹介してきたとおり、チャンクやスラッシュを意識した音読練習を必ず行ってください。スラッシュの入った英文は、息継ぎをするべき個所や強調するべきポイントが細かく記された、言わば「英文の楽譜」です。チャンクを意識しつつリズムよく読み進めることにより、文構造を正しく理解できます。
さらに、第二のポイントとして、読解の際は「頭の中で同時和訳しながら読む」ことを意識してください。英文を意味の区切りごとに訳出しながら音読することができれば、読解力は格段に向上します。
おわりに
「チャンクリーディングのススメ」として、音源のチャンクを真似ること、10個のポイントを意識すること、チャンクを意識して音読練習すること、の3点をご紹介しました。
チャンクリーディング習得のためには、ご紹介した各種ポイントを抑えつつ、少しでも多くの題材を使って読解練習を重ねていくことが大切です。
英文を読む習慣を身に付けない限り、チャンクリーディングを習得することはできません。リーディング力の強化を目指す方は、積極的に時間を作り、毎日英文に触れることを心がけてください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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