就職活動時のアピールポイントとするべく、留学を検討されている方も多いことと思われます。しかし、ただ単に語学力向上を目的とした留学は、帰国後の就職活動において、必ずしも有利に働くとは限りません。
そこで今回は、就職活動における留学経験のメリットや、アピール時のポイントについてご紹介します。
留学経験をどうアピールするか
企業の採用面接では、「留学期間中に何を学んだか」ということが問われます。
留学経験者の多くは、就職活動を行う際、自身の語学力を最大の長所としてアピールしようとします。しかし、ただ語学力を身に付けたというだけでは、面接官の目にはとまりません。
面接では、留学で身に着けたスキルを用いてどのようなことをしたいのか、もしくはどのようなことができるのかをアピールする必要があります。
語学力に加え、自分の能力を証明することのできる資格や学位を留学先で取得しておけば、帰国後の就職活動において有利に働くでしょう。もちろん形に残るものでなくとも、自身が留学中にどれほど素晴らしい経験を得たか、胸を張ってアピールできる方は面接においても高く評価されます。
「語学力」ではなく「コミュニケーション能力」を示す
面接官の立場に立ち、海外営業職において即戦力となる人材を採用するケースを思い浮かべてください。外国語が非常に堪能でも、落ち着きがなくおどおどとした態度をとる候補者に対して、合格通知を出すことはできるでしょうか。
いかなる面接においても、「業務遂行能力の有無」が合否判定における最大の焦点となります。そのため、留学経験者は、自身に求められるスキルが単なる語学力ではなく、「外国語を介した高いコミュニケーション能力」であることを忘れてはなりません。
経済産業省の「グローバル人材育成委員会報告書」には、グローバル人材に求められるものは、社会人としての基礎力に加え、外国語によるコミュニケーション力と異文化理解・活用力だと書かれています。
異文化理解・活用力とは、他文化に属する人々と深い交流を行う上で必要とされるスキルであり、資格のように明確な指標を持つものではありません。国内で語学を習得するだけでは身に付かず、海外への滞在を通してのみ培われる能力だからこそ、企業は留学経験者にこの「異文化コミュニケーション力」を期待しているのです。
留学と就職活動の優先順位
学校を休学、もしくは仕事を退職してまで行う留学は、後の就職活動に悪影響を及ぼすのではないかと不安を感じる方も多くいるようです。もちろん、「学校や企業を離れてまで留学を行う必要があったのか」と、面接時に企業から問われる可能性は高くなるでしょう。
しかし、そのような質問を投げかけられたときこそ、チャンスと捉えるべきです。リスクを冒してまで成し遂げたかった目標、および達成率を明確に提示することができれば、採用側も留学経験をプラスとして評価するでしょう。
十分な語学力と仕事に活かせるスキルを身に着けた人材は、企業においても間違いなく重宝されます。
おわりに
就職活動における留学経験のメリットや、アピール時に心掛けるべきポイントについてご紹介しました。
面接の際は、どのような目的をもって留学を決断したのか、その目的のもとに留学期間をどう過ごしたか、そして留学経験を如何に業務に生かしていくつもりかについて、明確に提示してください。「目標達成のために行動した」という事実こそが、企業への最大のアピールとなります。
国外で獲得した貴重なスキルや経験は、必ずや就職活動にも生かすことが可能です。留学を検討されている方は、ぜひ今回の記事もご参考になさってください。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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