いまや国公立大学だけではなく、多くの私立大学でも選抜方式の一つとして利用されているセンター試験。名前は聞いたことがあっても実際にどのような試験なのか、いつから準備すればいいのか等、疑問や不安に思う点も多いのではないでしょうか?
ここではセンター試験の基本情報および受験する際に必要となる情報をまとめました。ぜひ、お役立てください。
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そもそもセンター試験とは?
大学入試センター試験は、この試験に参加する国立、公立、私立の各大学が大学入試センターと協力して同一期日・同一の試験問題により、共同して実施する試験の事を指します。全国一斉に行われるため、最も受験者数の多い試験となり、多くの大学では一次選考として、この試験を採用しています。
1989年まで行われていた「共通一次試験」が国公立大学のみの一次試験であったのに対し、現在のセンター試験は多くの私立大学でも利用され、その数は年々増加傾向にあります。
センター試験の実施時期や、最初に確認しておくことは?
大学入試センター試験は例年1月13日以降の最初の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われます。
国公立大学の入試は、原則としてセンター試験と2次試験(個別学力検査)の総合点で合否が判定されます。
志望する大学によって、必要な科目・教科数が異なるため、まずは、自分が志望する学校において必要とされている試験の内容を把握することが重要です。
国公立大学では、5教科7科目以上を課している場合が多いですが、どの科目が必要かは学校により異なります。
私立大学の場合はまずセンター試験を利用しての選考を行っているかどうか、行っている場合は国公立大学と同じく、必要な科目・教科数の確認が必要です。しかし多くの私立大学では、2~3教科の受験で出願可能です。
ただし、国公立大学の出願先はセンター試験が終わってから決めることができるのに対して、私立大学はセンター試験前に募集の締め切りをする場合があるため、募集要項などで出願時期を調べておく必要があります。
毎年7月末までに、入学者選抜要項(出願受付期間、試験日程及び募集人員等)が公表され、9月上旬からセンター試験案内が配布されます。志望校に合わせて効率的に受験の計画を立てるためにも、それ以前に各学校の必要科目を確認しておく事が重要です。
実際に行われる科目や解答方式は?
解答は全てマークシート方式で行います。
全6教科31科目(2015年度)という細かな分類教科より、志望する大学の学部(または学科)が指定した科目を選択して受験します。
試験は2日間にかけて行われ、具体的には次のような分類になります。
第1日
地理歴史公民
同一名称を含まない最大2科目まで選択。各100点満点
「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」
「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」
国語
200点満点(近代以降の文章100点、古文50点、漢文50点)
外国語
(筆記)各200点満点
「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」
※外国語(リスニング)50点満点
外国語(筆記)で「英語」を選択する受験生は必ずリスニングを受験する必要があります。ただし、重度の難聴者については免除されることがあります。
第2日
理科
A:理科(1)より2科目、B:理科(2)より1科目、C:理科(1)より2科目と理科(2)より1科目、D:理科(2)より2科目、の中から1パターンを選択。
理科(1)
2科目で100点満点(1科目のみの選択は不可)
「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」
理科(2)
各100点満点
「物理」「化学」「生物」「地学」
数学(1)
各100点満点
「数学I」「数学I・数学A」
数学(2)
各100点満点
「数学II」「数学II・数学B」「工業数理基礎」「簿記・会計」「情報関係基礎」
センター試験の受験料は?
検定料
2教科以下受験 12,000円
3教科以上受験 18,000円
成績通知手数料
出願時 800円(成績通知を希望する場合、出願時に検定料と併せて払込)
上記の手数料を払い込みした成績通知希望者には、入試終了後の4〜5月頃に成績通知書が送付されます。希望しない場合は成績通知されませんが、試験翌日の新聞などで自己採点をすることができます。
自己採点によって自分が志望する学校に必要なボーダーラインを超えているかを判断し、その後の出願や二次試験に役立てることも重要です。
おわりに
センター試験の目的や実施日程、科目など基本的な部分についてご説明しました。
下調べのないまま期限になり急に準備したのでは、学習面においてはもちろん精神的にも不安なまま試験を迎えることとなります。まずは志望する大学についての情報やセンター試験について、より多くの情報を集め準備することが大切です。
その後、センター試験についての過去問題や自分の苦手科目の把握などを始めると効率的でしょう。
自分の目標とする学校に近づくためにも、余裕を持った情報収集をお勧めします。
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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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