2015.05.22高校受験

絶対評価と相対評価の違いは何?内申点の基礎知識と高校受験の内申書対策

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内申書対策高校受験を控えた中学生の親として、テストの点数と同様に気になるのが「内申点」です。しかし重要なものだとは分かっていても、実際どのようなものか分からない方も多いのではないでしょうか?しかし、特に公立高校の入試では内申点の配分が高く、内申点対策は極めて重要になるのも事実です。そこで、今回は内申点の基礎知識と、内申点をアップさせるために必要なことをご紹介します。

 

 

内申点ってどうやって決まるの?

内申点とはそもそも内申点とはどのようなものかご存知でしょうか。「学期末に持ち帰ってくる通知表の数字を足した数」と思っている方も多いかもしれません。しかし、実は教科の合計点は「素内申」といい、それを元にして決められるのが「内申点」です。

そして、内申点の具体的な決め方は都道府県によって異なります。東京都の場合、内申点は中学3年生時の成績のみが対象です。計算式は[(5教科×5段階)+(実技4教科×5段階×1.3)]となり、満点は51点です。北海道や神奈川県など、一部の都道府県では中学1年生時の成績も対象となります。都道府県ごとの内申点算出方法はインターネットで調べることができるため、早めに確認しておくことをおすすめします。

 

「絶対評価」で得する?損する?

内申点の元となる「素内申」はどのような評価基準で決められているのでしょうか?2001年以前までは、学校内の相対的位置(他の子どもとの比較)である「相対評価」で評価していました。現在では、生徒数に関係なく個人の得点や素行で評価してもらえる「絶対評価」が採用されています。

「絶対評価」を具体的に説明すると、「相対評価」ではテストで90点取れていても、それより上の生徒が一定数いる場合は評定が4になってしまいます。それに対し、「絶対評価」は「○○点以上かつ提出物をきちんと出せていれば評定5」など、学校ごとに定められた基準をクリアすればよくなりました。

これだけ見ると「絶対評価」はとても嬉しい評価システムのように見えます。しかし問題点もあります。「絶対評価」では際限なく評価を上げられるため、最高評価を得られる生徒数が多くなってしまいます。よって、入試時に内申点で他の受験生と差をつけることができなくなってしまう、ということが問題なのです。そのため受験では試験結果が重要になり、「テストの点は不安だけど内申点が高いから受かるかもしれない」という淡い希望は持てなくなります。

また、受験校の偏りも問題視されています。「この内申点なら受かるかも!」と実力以上の高校を受けた生徒が大量に2次試験を受け、学力が基準に満たない生徒が合格するケースも報告されています。その対策として、東京都教育委員会では各公立中学の成績分布状況を公開し、評価の信頼性や客観性が保たれるようにしています。

 

子ども任せにしない! 親子で取り組む内申書対策

親子で取り組む内申書対策内申書には「教科の評価(内申点)」「特別活動(部活動)の記録」「出欠の記録」「総合所見」などが記載されます。基本的に、受験に不利になる情報は書かれません。この中でも最も重要視されるのが「内申点」です。内申点の基本となる通知表の評定、「素内申」を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

 

 

 

内申点における4つの観点・内申点を上げる3つのポイント

通知表の評定は基本的に「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の4つの観点による評価で決まります。これらを上げるために必ず押さえておきたいのが、「授業に集中すること」「期限を守って提出物を提出すること」「定期テストで高得点を取ること」です。どれも単純かつ当たり前のように思えますが、意外と実現するのは難しいことです。また、どれか1つが欠けていても内申点の高評価にはつながりません。「テストの成績さえ良ければ大丈夫」ということはないのです。

 

内申点を上げるために家庭でできること

内申点アップのために家庭でできることはなんでしょうか。各家庭によってさまざまな対応があると思いますが、1番は子どもの学校生活に興味・関心を持ち、親子のコミュニケーションをとることでしょう。「絶対評価」は個々の実力によって評価されるため、問題点さえ克服すれば評定を上げることができます。授業態度や提出物に関することは、日々の声かけで改善する可能性も十分にあるのです。

 

プラスアルファを狙う

特別活動(部活動)先に述べた通り、内申書には内申点以外にも「特別活動(部活動)の記録」「出欠の記録」「総合所見」が記載されます。その中でも重要なものが「特別活動(部活動)の記録」です。部活動で県大会に出場したなど、突出した実績が必要となります。運動に自信がなければ英検や漢検なども有効です。3級以上を持っていると有利に働くでしょう。

 

 

 

 

 

おわりに

ここ数年、子ども達の教育環境は目まぐるしく変化しています。その変化に柔軟に対応していくことが、その後の子どもの将来を決める上での大きなカギとなるでしょう。そのために、親も学校任せにはせず、ニュースや新聞に目を通したり、塾や教育関係の情報を集めたりと、情報を多角的に集めることが重要です。中学3年間は子どもの精神的な成長において難しい時期ではありますが、親が自分のことに真剣に取り組んでくれる姿は子どもにとっても励みになるのではないでしょうか。

 

 

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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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