2015.06.16高校受験

<東京・神奈川・千葉>首都圏公立高校入試の仕組みと動向

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首都圏公立高校入試平成19年度の学習指導要領の改訂以降、公立高校入試の出題範囲が広くなりました。しかし、公立高校入試に関して変わったのは出題範囲だけではありません。入試制度自体も変わりつつあります。

入試制度が変わるということは、志望校を受検するチャンスが増えたり、または減ったりする可能性もあるということです。そこで今回は、東京・神奈川・千葉の公立高校入試に焦点を当て、入試制度の仕組みと動向をご紹介します

 

【東京】平成28年度から制度が大きく変更

東京都東京都立高校入試制度は、平成28年度から制度が大きく変わります。具体的に変わるのは、第一次募集・分割後期募集の受検教科数と評価の仕組みです。従来の制度でも新しい制度でも、第一次募集で定員に満たなかった高校において分割後期募集が行われます。しかし従来の制度では、受検教科数や学力検査・調査書の比率、調査書の点数の出し方が統一されていませんでした。それぞれどのように変わるのでしょうか。

 

 

受検教科数や評価の仕組みはどう変わる?

28年度からは、第一次募集は5教科(国語・数学・英語・社会・理科)、分割後期募集は3教科(国語・数学・英語)に統一されます。以前より実施されていた、学校ごとの面接や小論文試験は継続されます。

また、評価は「学力検査:調査書の点数」の比率をもとに行われますが、従来の制度ではこの比率にばらつきがありました。しかし28年度から、第一次募集は「7:3」、分割後期募集は「6:4」に統一されます。

 

調査書の点数の出し方はどう変わる?

調査書の点数を出すためには、「5教科の評定の合計」と「換算内申」が必要です。換算内申とは、実技4教科(美術・音楽・保健体育・技術家庭)の評定の合計に重みを加えた数値です。受検で実技4教科の検査がない分、ここで重みを加えることで9教科のバランスを取っています。

従来の制度では、「換算内申=実技4教科の評定の合計×1.3(または1.2)」となっていました。しかし28年度からは「換算内申=実技4教科の評定の合計×2」に統一されます。実技4教科の重要性が増す変更だと言えるでしょう。

 

【神奈川】一発勝負の共通選抜・学校ごとに異なる得点配分

神奈川県神奈川県立高校の入試は、25年度の入試制度変更以降、制度の大きな変更はありません。

全日制の県立高校の入試は、学力検査と面接で構成された共通選抜の一発勝負で合否が分かれます。試験本番に向けてモチベーションや体調を万全に整えておく必要があるでしょう。なお、定時制の場合は共通選抜の後に二次募集がかけられることがあります。

神奈川県立高校の入試における調査書の評定は、「中学2年時の素内申(9教科の評定の合計)+(中学3年時の素内申×2)=135点満点」となります。ただし、学校によっては教科ごとの評定の合計値を重点化する場合があるため、必ずしも135点満点になるとは限りません。

合否判定の基準は学校ごとに異なっています。共通検査である学力検査と面接の他、独自に特色検査を行う学校もあります。これらの選抜検査と調査書の評定を合否判定の基準としますが、どの検査を重視するかの割合が各学校で異なります。つまり、学力検査の点数を重視する学校もあれば、点数よりも調査書で3年間の頑張りに目を留めてくれる学校もあります。志望校でどのような基準で合否判定をしているのか、事前に調べておきましょう。

 

【千葉】前期後期の2段階選抜と学校独自検査

千葉県千葉県立高校の入試は前期後期の2段階に分けて学力検査を行い、合否を判定します。従来の入試制度では「定員に満たない場合に限って後期選抜を行う」という形式ではなく、前期の募集枠を定員の60~80%に抑え、後期で20~40%の人員を募集しています。しかし、28年度からは前期で定員の50~100%を募集し、定員が満たされれば後期選抜を行わないという形に変更されます。

なお千葉県立高校の入試における特徴は、学校ごとに特色検査を必ず実施していることです。特色検査は「面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題」のうちから各校が1つ以上を実施します。特色検査は前期選抜でのみ課されることが多いものの、後期で行う学校もあるため注意しましょう。

早めの対策を講じるためにも、志望校が実施する特色検査についてチェックしておくことをおすすめします。

 

おわりに

東京・神奈川・千葉の公立高校入試制度の仕組みと動向をご紹介しました。子どもを首都圏の公立高校に受検させる場合はぜひ参考にしてください。

高校入試は子どもの重要な進路選択の機会です。子どもが今持っている力を最大限に発揮し、自分の未来を切り拓くことができるよう、親も情報収集に努めるなどサポートに尽力しましょう。

 

スタディ・タウン中学生

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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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