2015.05.29大学受験

鎖国?踏み絵?出島?試験に出る江戸時代の重要キーワード

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江戸時代江戸時代は、1603(慶長8)年~1867(慶応3)年までの約260年間を指します。江戸時代を語る際に重要なキーワードを1つあげるとしたら「幕藩体制」と言えるでしょう。当時の国のかたちを示すキーワードのためです。国の中央に幕府があり、地方は各藩が支配するというのが江戸時代における統治のあり方でした。まずはその点を押さえ、重要キーワードから江戸時代がどのような時代であったのかをご紹介します。

 

鎖国完成までの流れ

鎖国完成江戸時代初期の重要なキーワードは「鎖国」です。鎖国の流れや中身を整理してみましょう。

 

▼1612年 禁教令(幕領のキリスト教禁止)。

▼1624年 スペイン船来航禁止。

▼1637年 島原の乱(天草・島原一揆)。

▼1641年 オランダ商館を長崎の出島に移す。鎖国の完成。

 

 

 

幕府が鎖国政策をとった理由は、キリスト教と一揆が結びついた際の衝撃が大きかったためだと言われています。禁教令に関連付けて覚えておきたいのが、キリスト教信者を発見するために幕府が使用した「踏み絵」(絵踏)です。キリストや聖母マリアが描かれた板などを踏ませ、拒否した者を逮捕・処罰しました。

 

【政治と経済】数々の制度や改革を知る

鎖国の他にも、江戸時代を通して重要なキーワードは数多く存在します。次にご紹介するのは、「三大改革」「田沼政治」などの政治にまつわるキーワードです。江戸時代には、人々を統制するための制度や仕組みが数多く作られた時代です。それでは、制度や仕組みに関する重要なキーワードをご紹介します。

 

江戸初期

▼武家諸法度…1615年に発布された、武家統制のための法令です。後に3代将軍徳川家光が参勤交代の制度を追加しました。

▼禁中並公家諸法度…1615年に発布された、朝廷と公家に対する法令です。

▼五人組…年貢の確保などを目的とした農民統制の仕組みです。連帯責任制が特徴と言えるでしょう。 

江戸中期

▼享保の改革…1716年~1745年にかけて8代将軍徳川吉宗が実施した、財政の安定を目的とした改革です。庶民の投書を集めるための「目安箱」の設置、法典「公事方御定書」の制定などが有名です。

▼田沼政治…1767年~1786年にかけて老中田沼意次が実施した、商業に重点を置いた経済政策です。同業者の組合である「株仲間」の奨励や、農地開発を行いました。また、鎖国政策を緩和して長崎貿易を奨励したことでも知られています。

▼寛政の改革…1787年~1793年にかけて老中松平定信が実施した、緊縮財政や風紀の取り締まりによる経済政策です。具体的な政策としては、諸藩大名に穀物の備蓄を命じた「囲米」や、借金の利子引き下げを命じた「棄捐令」、朱子学以外の学問を禁止する「寛政異学の禁」などが挙げられます。

▼天保の改革…1841年~1843年にかけて老中水野忠邦が実施した、幕府財政再興を目指す改革です。経済の自由化促進を目的とした「株仲間の解散」や、幕府直轄地を集中させるための「上知令」などが有名です。

江戸末期(幕末)

江戸末期▼ペリー来航…1853年、アメリカのペリー提督率いる艦隊が浦賀に来航し、日本に開国を迫りました。

▼日米修好通商条約…1858年に締結されました。アメリカの「領事裁判権」を認め、日本に関税自主権がない不平等条約です。

▼安政の大獄…1859年、大老井伊直弼が日米修好通商条約の調印や次代将軍の決定に対する反対派を弾圧した事件です。この事件により、吉田松陰らが処刑されました。

▼尊皇攘夷…「天皇を敬い、夷狄(いてき。異民族に対する差別的な呼び名)を排除する」という幕末志士たちの思想的柱となった考え方を指します。

▼大政奉還…1867年、15代将軍徳川慶喜が政権を朝廷に返上した出来事です。大政奉還により、江戸時代は終わりを迎えました。

 

ペリー来航は、江戸時代の「終わりの始まり」となった出来事として有名です。翌1854年に幕府が結んだ「日米和親条約」で日本は開国し、長い鎖国の時代が終わりました。そして「明治維新」へと時代は向かっていくのです。

 

【文化と学問】元禄文化と化政文化

それまでの戦国乱世とは一変し、平和な時代が長く続いた江戸時代においては、さまざまな文化や学問が開花しました。特に重要なキーワードをご紹介します。

 

文化

化政文化▼元禄文化…江戸時代初期の元禄期(1688年~1707年)に、京都や大阪で栄えた町人文化です。豪華さが特徴に挙げられます。元禄文化における代表作には、松尾芭蕉『奥の細道』・井原西鶴『日本永代蔵』・近松門左衛門『曽根崎心中』などがあります。絵画では尾形光琳や菱川師宣が有名です。

▼化政文化…江戸時代後期の文化・文政期(1804年~1829年)に、江戸で栄えた町人文化です。面白おかしいもの、風刺的なものが好まれました。化政文化における代表作には、十返舎一九『東海道中膝栗毛』・上田秋成『雨月物語』などがあります。絵画では葛飾北斎や東洲斎写楽が有名です。

学問

▼儒学…中国の孔子を始祖とする「儒教」から生まれた学問です。元禄文化において、陽明学をはじめとした5つの学派が生まれました。

▼国学…化政文化において『古事記伝』の著者・本居宣長が大成した、日本古来の思想を明らかにする学問です。

▼蘭学…洋学とも言われる西洋の学問の総称です。杉田玄白や前野良沢らの『解体新書』が有名です。化政文化において発展しました。

 

おわりに

江戸時代は、これまでに登場する時代以上に政治や経済、文化など、幅広い分野の学習が必要となる時代です。それぞれの分野の重要キーワードを、バラバラではなくなるべく大きなくくりで覚えるよう心掛けましょう。

 

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スタディ・タウン学び情報局 編集部

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